2003年09月01日

通勤ストレス、転職で解放

昨日は、会社の後輩の結婚式でした。
礼服を着る昔ながらのスタイルの披露宴は久しぶりです。
でもこういうのも、また良いもんですね。
バンド演奏があり、旦那さんはギター片手に「世界に一つだけの花」を歌っていました。
奥さんも一緒に歌い、なかなか素敵でしたよ。
一回目の化粧直しで、お二人が再登場する際、北島三郎の演歌が流れ、旦那さんは紋付はかま、奥様さんは角隠しの和風スタイルで登場!
なかなか、決まっていました。
いろいろと趣向を凝らした披露宴は楽しかったです。
そして何と言っても嬉しいのが、その披露宴をした会場が、私の家の裏でして、徒歩で2分ぐらいだった事です。
すぐに帰宅出来たから、2次会へ行く前に、ゆっくりとお風呂に疲れてのんびり出来ました。
やっぱり、距離が近いというのはいいですねぇ。

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AERAという雑誌の8月18日―25日号に、「通勤ストレス、転職で解放」という記事が掲載されていました。
以下、抜粋。

来る日も来る日も通勤地獄。片道1時間超すと、つらい。
「仕方ない」とあきらめるか、発想を大胆に変えるか。
自宅に近い生活圏で働こうという機運が出始めている。
   ◇      ◇
「いってらっしゃーい」
8月5日朝、埼玉県志木市の吉田貴子さん(40)は、夏休み中の娘たちに見送られながら自転車に乗った。Tシャツにズボン、サンダル履き。ヘッドホンでCDを聞きつつ、鼻歌まじり。
勤め先である朝霞市の化粧品メーカーまでわずか15分である。
昨春ここに転職するまでは、東京都新宿区の別の化粧品メーカーに片道1時間かけて通っていた。
「電車はいつも超満員。体が斜めになったまま、本も読めなかった。疲れたし、時間がもったいないといつも思っていました」
高3、中2、小5の3人の娘がいる。育児と会社勤めを両立させてきたが、35歳を過ぎたころから、体力の衰えを感じていた。
同じく都心に勤める夫(45)の出社時間は午前11時だが、吉田さんは9時出社で、ラッシュに巻き込まれた。始発に乗る努力もしたが睡眠を削るしかなかった。
思春期に入った娘の話もゆっくり聞いてあげたい、週に一度しかできない部屋の掃除を毎日したい……と、ストレスもためこんだ。
悩んだ末の結論が「通勤時間の短縮=地元への転職」だった。

●「ドーナツ圏」で雇用増

都心を囲む神奈川、千葉、埼玉3県と東京都西部。最近、このドーナツ圏の住民にちょっとした「異変」が起きている。これまで甘受してきた都心への通勤地獄を避け、地元の会社に転職する例が目立ってきたのだ。
リクルートが昨年、直近5年以内に転職した人にアンケートしたところ、転職先の選択理由は「通勤に便利」が49.6%で断トツ1位。2位の「やりたい仕事ができる」(30.4%)、3位の「経験、専門性が生かせる」(26.8%)を大きく上回った。
首都圏の「地元回帰」に着目し、同社は千葉、神奈川、埼玉、多摩地区で無料求人誌「タウンワーク社員版」を7月に創刊。学生援護会グループも求人誌「かながわan」に続けて6月に「ちばan」「さいたまan」を立ち上げた。
タウンワークの来栖勲編集長は、ドーナツ化現象には二つの要因があると指摘する。
まず、経済環境の激変に伴う、意識の変化だ。
「終身雇用制が崩壊し、多くの人が出世どころかリストラの危機を抱えている。そんな状態で都心で高度なキャリアを求めるより、自分自身や家族、地域のために時間を割く方が『豊かな人生』だと考える人が増えてきた」
冒頭の吉田さんの場合、娘たちと話す時間がぐっと増えた。入学式などの行事に参加するのも1日丸々休まずに「半休」ですむ。
「志木市には畑や雑木林といった緑も残っています。会社で嫌なことがあっても、自転車をこいで帰るうちに忘れちゃう」
スポーツジムに通ってみようかしら……そんな楽しみを見つける気持ちの余裕も出てきている。
もう一つの要因は雇用だ。
今の不況下では、首都圏外に転職する場合、勤め先がかなり限られる。が、都心を囲むドーナツ圏では、都心以上に事業所数が伸びている業種もあり、雇用の受け皿がしっかり育っている。
総務省の統計で過去15年の事業所数の伸び率をみると、サービス業では東京の16%に対し、埼玉、千葉、神奈川はいずれも20%以上の伸び。運輸・通信業だと、東京は2%だが、埼玉は58%、千葉は36%も増えている。
東京都西部の羽村市に住む男性(40)は2年前、都内の大手百貨店を辞め、JR中央線1本で通える近場の外食サービス会社に転職した。通勤時間は片道で約30分縮まった。
「小売業は徐々に夜型にシフトしている。今後、閉店時間が遅くなると、当然帰宅も遅くなる。しかも、百貨店だと土日に休めない」

●夫が退職、起業の例も

母(70)、妻(36)、小5の長男、小2の次男と持ち家に暮らす。一家団欒(だんらん)の時間がとれないうえ、運動会や参観日にも出られないため、転職に踏み切った。
「都心でないと希望の仕事がないかと心配だったが、案外と早く意中の会社が見つかった。年収は1割減ですが、後悔していません」
転職だけではなく、地元で起業するケースもある。
「そんなときは、ふつう嫁さんが会社辞めるんじゃないのか」
「はい、ウチ、普通じゃありませんから」
東京都小金井市の井口耕二さん(44)が5年前、大手石油会社を退職した際、上司と交わした会話だ。円満退職し、いま翻訳業の会社を自宅で営んでいる。
転身のきっかけは、長男稜也君(6)の誕生だった。
当時の耕二さんは朝8時半に出社し、帰宅は午後11時ごろ。通勤には、自宅からJR武蔵小金井駅まで自転車かバスで5〜10分。そこからJR東京駅まで約40分。駅から会社まで歩いて10分余り――と、どうしても片道1時間以上かかっていた。
妻の由美子さん(39)も都内に勤めており、通勤時間は片道1時間40分。残業がない日でも、帰宅は午後7時を過ぎていた。稜也君を預ける保育園は午前7時〜午後7時。これでは送り迎えができない。稜也君に何か起きても、すぐに駆けつけることができない。
苦い思い出もある。
96年に腹膜炎で5週間会社を休んだ。復帰したとき、出勤するだけで疲れて息が切れた。
「電車通勤って、思った以上に体に負担をかけていると痛感した」

 ●「1年分」の自由時間

由美子さんの育児休暇があけるころ、夫婦で「対策会議」を開き、耕二さんが辞めることになった。女性がいったん退職すると、なかなか希望通りの再就職ができないからだ。
米国留学の経験を生かした翻訳業は順調で、収入はサラリーマン時代を上回る。今は次男崇也君(4)を保育園に送り迎えするのが日課だ。
「主夫になったわけじゃありません。家事は分担している。時間や距離に拘束されない、自由に働くスタイルを手にしたかった」
職場を都内から地元に移す理由は様々だ。「父親の介護を自分でしたいので、東京の勤めを辞めた」(千葉県、33歳、女性)、「終電を気にせず、目いっぱい働けるようになった」(神奈川県、37歳、男性)――。
転職でなく、職場近くに引っ越せば通勤時間は減るが、都心に近寄れば家賃の相場は高くなる。 総務省の調査で、正社員の通勤時間(往復)を県別にみると、神奈川、千葉、埼玉がいずれも1.41時間で全国トップだ。
来栖さんの試算だと、片道1時間の通勤時間を半分にした場合、35年間の勤務でほぼ1年分の自由な時間を捻出(ねんしゅつ)できる。

この1年をどうみるか。

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私の場合、通勤距離が2キロ。
車で通っているのですが、通勤時間は約5分。
新幹線の下や住宅街を通るので、大雨、信号、渋滞で通勤時間が延びることもありません。
昼休みは帰宅して食事をとります。
食べた後は、布団の中に入って昼寝をします。
しっかり睡眠をとるおかげで、夜の残業時間の疲れも軽減されます。
地方都市で仕事をするのならば、やはり会社から近い方が便利ですよ。
仕事とプライベートを区別する為、あえて遠くに住むという考えの人もいるそうですが、そういうのは若いうちだけ。
長い人生、自ら通勤地獄で健康を少しずつ削ぎ落とすのはどうかと。

都会では片道一時間の通勤は当たり前だそうですね。
その分、日本の中心部で重要なお仕事をしているのですから、高給であるのも頷ける。
地方は給料が安いけれど、通勤地獄から解消できる分、お金に代わるものを得ていると思います。

最近は、「仕事より、ゆとり」という考えが広まっています。
最近の統計で、「働き蜂」の国といわれた日本の労働時間が、米国並みに減少していることが明らかになりました。
1人当たりの労働時間は不況の影響もあって、多くの先進国で減っています。
日本は80年代の後半から減少が目立ち、00年には年1826時間となって、米国の1825時間(02年)とほぼ同じ水準になりました。
日本の80年の労働時間は2121時間でしたから、かなりの減少です。
ちなみにお隣の国、韓国は2447時間(01年)だそうです。
高度成長期の日本を思わす右肩上がりのムードなのでしょうね。
多分、この統計には、サービス残業はカウントされていないのでしょう。
“サービス残業隠し”が悪質化しており、パソコンの記録を改ざんする悪い会社もあるそうです。
それはまあ置いといて、少なくとも、仕事一辺倒という傾向では無くなったのは事実です。
通勤時間が長いのも、仕事に束縛されていることと同じだと思います。
「仕事より、ゆとり」を考えていくと、自ずと「通勤時間の減少を模索→自宅に近い生活圏で働こう」という流れも分かります。
私も就職活動の際、重要視したのは、自宅から距離の近い会社でしたから。
若いうちから、そういう選択をするのもどうかと思われますが、10年働いた今、通勤距離の短い会社に入っていて本当に良かったと思っています(勿論、この会社は、それ以外にも良いところが多々あるので務め続けたわけですが)。

通勤時間が長ければ、その時間を有効に使って、勉強をしたり、読書をして見識を高めるというのも手です。
だから、長時間の通勤を全く否定はしません。
けれど近い将来、世帯収入300万円時代が到来するようですし、社会全体が高齢化していくと、「都会で高収入」よりも、「地方でのんびり」もありかなあと思うんです。

Posted by kanzaki at 2003年09月01日 22:47
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