2004年04月01日

テレビとの付き合い方

デジタル放送の普及とともに、著作権保護の仕組みも本格導入される。
録画行為そのものには不自由はないとされるが、しかしわれわれの心の中には、なぜだか釈然としないものが残る。
どうやら“取りためる”という行為には、より根源的な、人間の本能と言ったらいいような部分があるようなのだ。

引用
http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0403/29/news002.html

* * *

こんにちは、神崎です。
いよいよ4月です。
いろいろな事が始まる時期ですね。
せっかくですから何か一つ、新しいことを始めてみませんか?

「新しい事を始める」・・・・うーむ、なかなか難しい事かもしれません。
新しい事を始めたくても、人間には等しく1日24時間しかありません。
今の時代、暇な人なんていませんから、新しい事をするには、今までやってきた事を何か止めなくてはいけません。
そうしないと、やる事が一杯になってきて、収拾がつかなくなります。
「何も止めたくないし、そんな大袈裟な事も始めたくもない」そう思う人が殆どでしょう。
それも結構。
それでは、「朝、起きたら、窓の外の景色を見る」なんてどうでしょうか。
日光を身体に浴びると、目覚めが良くなりますよ。
これなら、他の事を削る必要はありません(惰眠は削れるかも)。
それに日本は、四季を感じられる素敵な国。
部屋の窓ガラスというキャンパスに、一日として同じ絵は描かれません。
そういう微妙な変化を楽しむのも良いのではないでしょうか。
「微妙なもの」を感じるのは、大人になった証拠だと私は思います。
お魚の淡白な味って、子供には理解しずらいですよね。
子供は、ハンバーグやカレーとか、分かりやすい味が好きです。
そういう見落としそうなモノに心が惹かれるのは、大人の証拠だし、特権だと思っています。

もし、「何か新しい事を始める」為に、「今までの何かを捨てる」という大きな事をするとしたら、あなたは何をしますか?
もしあなたが「収拾癖」があるようでしたら、それをほんのちょっと見直ししてみませんか?
多分、コレクション好きな人の中には、ビデオの録画が溜まりに溜まっている人がいるんじゃないでしょうか?
質問したいのですが、あなたは、その溜めまくったビデオの数々を見返した事がありますか?
録画する事で満足してしまって、見返す事をしない人って多いんじゃないでしょうか。
ちょっと、その習慣になってしまった行動を変えてみてはどうでしょうか。
録画して一度も見ず、置いておくスペースが無くなってから困り果てるよりも、「見たら消す」という習慣へシフトしてみるのも良いかと思います。

実際、私がそうでした。
以前はビデオを録画しまくっていました。
標準画質で2時間録画できるビデオテープが、それこそ何百本もありました。
黒いプラスチックの塊が、まるでビルディングのように部屋を覆い尽くしていたのです。
結局それらは、処分してしまいました。
その中の多くが、一度も再生することの無かったビデオテープでした。
結局、録画した作品を思い出として脳裏に焼き付けること無く終わりました。
作品を見て、それを体験する・感じるという作業が無かったのです。
仮に一度は見ても、そうそう何度も再生する番組なんてありませんでした。

私は一戸建ての家を借りて住んでいるのですが、その一生見返す事の無いビデオテープを置いておくスペースも又、賃料として支払っていたのです。
自分が有意義に過ごすスペースの為に賃料を支払うのは構わないのですが、有効に活かされていないスペースの分まで支払うのに、何か釈然としないものを感じてきたのです。
一気に捨てて、テレビとの付き合い方を変えてみました。
それは、パソコンでテレビを見ることでした。
もう自分の中では、テレビというポジションは、重要度から行けば、かなり下の方になってきました。
テレビを見る事は、時間を拘束されると考えるようになってしまったからだと思います。
そこで、わざわざ専用のテレビを買わず、「オマケ」としてテレビが見れる機能があるパソコンにしたのです。
パソコンでテレビを録画が出来ます。
カセットテープではなく、ハードディスクに録画するのです。
これのお蔭で、わざわざ、カセットテープを買うという事が無くなりました。
買わないから、部屋に溜まる事がありません。
録画したもので直ぐに見ないものは、ハードディスクに保存しておき、しばらく時間が経過しても見ないものは削除するようにしました。
そうすると、「本当に見たい番組」とそうでないものの区別が付くようになりました。
後者は録画しても、絶対に見ることがありません。
一度見て気に入った番組の場合は、別のハードディスクへ移して保管しておきます。
すぐにはDVD-Rに焼きません。
どうも別のメディアにしてしまうと、バックアップした事で安心してしまい、見返す事がないのです。
ハードディスクに保存しておくメリットは、検索が容易だと云う事もあります。
書棚から見たい番組を収録したビデオテープ、DVDを探すよりも早いです。
ハードディスクが、テレビ番組の図書館みたいな感じになるのです。
DVD-Rに焼くのは、本当に稀です。
人に依頼された時ぐらいです。
「ハードディスクがクラッシュした時はどうするの?」と思われるかもしれませんが、そこまで重要なものならば、市販のビデオDVDを買ってきます。
最近じゃ、一本の映画が3000円近くまで安くなっていますしね。
番組をキャプチャーし、オーサリングし、メディアに焼くという行為の時間と労力、画質を考えれば、市販のものを買う方が良いです。
幸い、それほどしてまで買いたいと云う衝動のものは、あまりありません。
本当に見たい番組・・・特に映画ですと、劇場で見ていますから。

ネット上に、下記のような意見がありました。

「TVを見てないと時代から取り残される」だったのが「TVばかり見てると時代から取り残される」に時代が変わってきた。

確かにそうなんですよね。
テレビを見ると時間を拘束されます。
テレビを見ないで、その時間を勉強等に回していれば、自分自身を磨く事が可能です。
人間は等しく1日24時間が与えられています。
しかし、それを活かすも殺すも、その人次第です。
4月という、ちょうど区切りの良い時期です。
ちょっと、テレビとの付き合い方を考えてみませんか?

Posted by kanzaki at 2004年04月01日 07:00 | トラックバック (0)
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