2004年05月04日

後藤真希さんのコンサート2004春【2】

前回の続き。

ステージの幕が上がり、セットが現れました。
まだ照明は暗く、はっきりは分かりませんが、どうやら倉庫をモチーフにしたものらしい。
上下2段構成の舞台。
壁や柱は銀色であしらい、倉庫を改造して出来上がったかのような舞台です。
あんまり、アイドルっぽい感じではありませんね。

中央奥には、大きな画面が配置されており、そこに後藤さんが映し出されます。
夜の都会、ビルの屋上。
そこから下に広がる街を眺めています。
見つめるその瞳は、まさに「獲物を狙う目」。

画面が消えると、ステージの上より、ロープがスルスルと落ちてきます。
縦に伸びたそのロープをつたい、後藤さんが降りてきました。
舞台は暗いのですが、間違いなく本人です。
命綱や機器があるとしても、あれだけの高い所から降りてくる度胸は大したものですね。
降りてすぐさま、舞台から消えます。
後藤さん扮する泥棒が進入した為、会場内はサイレンが鳴り響きます。
二人のダンサーが、両手で掲げたサーチライトを客席の方へ向けて照らします。

奥の大画面には、今回のゲスト出演者である稲葉貴子さんの名前と写真が映し出されます。
次に、後藤さんの名前と写真。
そして最後に、「後藤真希コンサートツアー2004春 〜真金色に塗っちゃえ!〜」というツアータイトル。

中央の下から出てきた箱状のモノの蓋が、グルッと反転すると、裏側に固定されていた後藤さんが登場。
そのセットから飛び出し、歌を歌いはじめます。
曲はコンサートのテーマソング「ペイント イット ゴールド」。
シリアスな印象の曲です。
後ろに二人の女性ダンサーを従えての曲披露。
後藤さんの衣装は、例えるならば、映画「キルビル」の主人公がアクションシーンで着ていた黄色の服を白くして、生地は光沢を持たせ、肩より先は肌を露出したものと云えばいいでしょうか。
観客席からは、「ゴーチンッ! ソレッ ゴーチンッ!」の連呼。
相変わらず後藤さんは、ダンスが旨いですね。
しかも歌いながら(決して、口パクではない)、それだけの事をこなすのですから、もっと世間での評価が高くてもいいのですが、アイドルという枠に押し込められているのが残念でなりませんね。
一曲目が終了しますと、凄い歓声が巻き起こりました。
会場は決して満席ではないものの、ファンの人たちの熱い声援とサイリウムによる動きで、コンサートを盛り立てます。

そのまま引き続き二曲目「抱いてよ!PLEASE GO ON」。
この曲は、かなり速いテンポでアクション系と云って良いかと。
それに合わせて観客も、「オイッ! オイッ! オイッ!」とはやし立てます。

3曲目は「やる気!IT'S EASY」という明るいアイドルっぽい曲。
確かこの時の衣装は青色で、上半身は、胸の部分だけをグルッと生地で巻いたような感じ(肩紐の無いスポーツブラみたいなもの?)。
下半身は同色のホットパンツ。
かなり露出の高い衣装です。
細くてバランスの良いスタイルだからこそ成立する衣装ですね。
曲の冒頭部分の間奏の時、ステージの端から端へ走りながら移動し、早口で喋ります。

後藤真希コンサートツアー2004春、真金色に塗っちゃえ! 新潟のみんな、こんばんは!
(観客席より大きな返事)
O.K! 真ん中からこっちのみんな(右半分)、元気!
(観客席より大きな返事)
O.K! 真ん中からこっちのみんな(左半分)、元気!
(観客席より大きな返事)
O.K! 男の子も女の子も、はりきって行くよ!
(観客席より大きな返事)
O.K! それじゃあ最後まで、ついてきてね!

僅かの秒数、歌の間奏という限られた時間内で、これほどの会話を詰め込んで、間奏明けにキッチリと歌いだしました。
ちゃんと、考えてやっているんですね。
観客は、「フッ、フー!」「イエイ、イエーイ!」とかの掛け声。
曲が終わり、「どうも、アリガトー!」とステージから消えます。
ステージが暗くなっている間も、「ご〜ちんっ! それっ! ご〜ちんっ!」という、まるで、アンコールの時のような声援が永延と続きました。

しばらくして歓声の中、後藤さんが再登場。
今度の衣装は、何と云えばいいのでしょうか・・・「U」という形状の生地が幾重にも重なって出来上がった、ボリュームのある衣装です。
私には、果物の葡萄が実っている状態に感じました(葡萄っぽい色だったし)。
ステージ中央にはスタンドマイクが立てられています。
後藤さんはボソボソっとした声で、「新潟、マジ、熱いね」と云います(観客席から大きな反応)。
そして4曲目「サヨナラのLOVE SONG」を歌います。
バラード曲です。
しっとりと静かな歌声に、観客たちは絶叫などをせず、控えめな応援方法(サイリウムをゆっくりと振るのみ)で鑑賞していました。
幾つもの小さなスポットライトが、後藤さんを上から回転しつつ照らす照明効果が綺麗でした。

そのまま次の曲「長電話」へ。
曲調は、さわやか系です。
観客席の応援コールは、「L・O・V・E ラブリー ごっちん !」というもの。
この時の衣装は前のままなのですが、本人に照明が当たらずとも、衣装自体が綺麗に発光しております。
「U」という形状の生地の形に沿って、黄色の線状に発光しているのです(夜光塗料みたいな発光)。
「仮面ライダー555」を見ていた人ならば、それに登場する「仮面ライダー913」が、フォトンブラッドによって黄色の線状に身体が発光している姿を記憶しているかと思いますが、まさにあんな感じ。

曲が終わって本人が消えますと、中央の巨大なテレビ画面に映像が写しだされました。
後藤さんの「ウォールペインティング」作業の模様を収録したものでした。
本人は、白い作業着を着ています。
作業場の壁の一面には、後藤さんがギターを構えた姿をイラスト化したものが描かれています。
まだ色は塗られておらず、線のみ。
イラストは、ストリート系のポップな絵柄です。
「私、こういう絵、好きなんです」と云っています。
さっそく、この絵に色を塗る作業を始めました。
スプレーで周囲にハートや星を描きます。
顔の部分は、茶色の塗料を使い、筆で塗ります。
服の部分は銀色。
「PAINT IT GOLD」と書かれた文字は金色で塗ります。
その文字のうち「A」なのですが、その文字の中央部分「△」の中を金色で塗ってしまいました。
間違えて塗ってしまい、「あっ!」と声を出し、筆を止めました。
その姿に、観客から歓声。
そしてしばらくして、「出来たっ!」と笑顔で宣言。

このコーナーが終わり、6曲目「HEY! 真昼の蜃気楼」。
この曲は、後藤さんと稲葉さんのデュエットです。
二人とも、茶色い短冊状の布を幾重にも重ね合わせた衣装を着ています。
まるで、原始人のような格好。
曲調もなんとなく、原始時代に、火を炊いた周辺で踊りに明け暮れるような感じでした。
「ウッホッホ」とか云いそうな。
しばらく歌っていると、ステージの壁の所に、先ほどのウォールペインティングをして出来上がったものが現れましたよ。
かなり大きなものだったんですね。
よく仕上げたものです。
そのまま続いて「気まぐれ」という曲を歌い、「サンキュー!」と云って、一旦、引き上げます。

次は歌ではなく、寸劇(?)コーナーへ移るわけですが、それはまた次回へ。

Posted by kanzaki at 2004年05月04日 14:34