2004年07月20日

特捜戦隊デカレンジャー【第22話・その1】

長兄ブリッツも地球にやって来て、全員揃った宇宙の荒し屋ヘルズ三兄弟。
悪魔城の如き拠点を構え、「この星を地獄の星にするぞ!」と宣言する。
この地球署最大最悪のピンチの中、デカベースに宇宙警察本部から長官の通信が入った。
「奴らを倒すスキルを見に付けたスペシャリストの特キョウを一人派遣した」と長官は言うが……

* * * * *

今回は、特別指定凶悪犯罪担当捜査官、通称「特キョウ」の姶良鉄幹(あいらてっかん)こと、テツの初登場。
彼はデカブレイクとなり、デカバイクを操って見事、ボンゴブリンを撃破。
圧倒的なパワーですが、どうもバンとはそりが合わない模様。
まるで、踊る大捜査線の本店と支店の対立のような雰囲気。
では、どういう経緯をたどって対立が始まったのか、プレビューしてみましょう。

ヘルズ3兄弟の長男にして最強最悪のブリッツ・ヘルズが、デカレンジャーの前に現れる。

ブリッツ
「宇宙の死神、ブリッツ・ヘルズ。この星の恐怖を喰らいに来た」

そう云うや、マシンガンをデカレンジャーへぶっ放す。
全員にダメージ。

サキュバス
「お兄ちゃん、こいつら"正義は勝つ"とか馬鹿な言葉をほざいていた奴だよ」

ボンゴブリン
「そうなんだよ」

ブリッツ
「正義? ふふふ、その正義を恐怖でズタズタにしてやる」

デカレッド
「(負傷した腹を押さえながら)うるせー!」

しかし、デカレッドは力尽きて再度倒れる。
ブリッツが剣を握り締めて、デカレンジャーの方へ走り寄る。
デカレッドに刃が降りるところをデカマスターがディーソードベガで制す。
しかし、ブリッツの圧倒的な剣さばきに苦戦。
サキュバスとボンゴブリンは、他のデカレンジャーに襲い掛かる。
デカレッド、ディーマグナムをボンゴブリンへ連射。
しかし全ての弾が、そのゴムのように柔らかい肉体に包まれ無効化。
弾が地面にバラバラと落ちる。

ボンゴブリン
「そんなもの、ヒョヒョヒョ。オラには効かないよ!」

ボンゴブリン、反撃をしようと走り出す。
けれど、地面に落ちた先ほどの弾に滑ってコケる(笑)。

ボンゴブリン
「イテテテ。誰だ、こんなとこに弾を落としたのは!」

デカブルー
「お前だろっ!」と突っ込み。

デカレンジャーは全員、ヘルズ3兄弟の攻撃に大ダメージを喰らう。

ブリッツ
「この星を恐怖のパラダイスにしてやる。はむかっても無駄だってことを愚民どもに教えてやるんだな」

そう云って、その場を背にする。

ボンゴブリン
「あんちゃん、とどめを刺さないの?」

ブリッツ
「もっと、ジワジワと恐怖を味あわせてからでいい。熟成した恐怖の方が、遥かに美味いからな」

ボンゴブリン
「そっか。さすが、あんちゃん!」

サキュバス
「食べごろになったら、また来てやる・・・」

そう云い残して三兄弟が消える。

・・・今のところ、いいとこ無しのデカレンジャーですね。
特に、デカマスターが弱体化するのは見てらんないなあ。
ヘルズ三兄弟は、人々が造った塔を魔方陣によって悪の基地に作り変えます。
そういや今までデカレンって、敵の基地というものが出てこなかった珍しい作品ですね。
概観はまるで、ガンダムに出てきた、ジオン公国中心部にあった建物のよう。
中央部に目玉があるところは、不思議の海のナディアのガーゴイルを連想させます。
建物の中の方ですが、床はドライアイスの煙でモクモクとしております(お約束)。
奥に、総大将のブリッツが座る椅子が設けられています。
周りには怪しいオブジェの数々。
特撮のセオリーどおりですなあ。

そこへ突然、アーナロイド(雑魚キャラ戦闘員)の集団が訪れる。

ブリッツ
「アブレラか・・・」

エージエント・アブレラが姿を現す。
(バイキンマンの声。ドロイドや怪重機の販売やレンタル、傷害巨大化保険(笑)などの業務を取り仕切っている)

アブレラ
「注文どおり、納品に来たぞ」

ブリッツ
「恐れずによく来たな」

アブレラ
「来なければ、強引に奪う。それがお前達だろ?」

サキュバス、アーナロイドが持ってきた不思議な物体を手にとってウットリする。
(演じている蒲生麻由さん、美人だし、スタイルいいですねぇ)

ブリッツ
「金は払わねぇぜ」

アブレラ
「ふっ。それよりも宇宙警察をあなどっているようだな」

ブリッツ
「あなどっちゃいねぇ。冷静に見くびっているだけだ」

アブレラ
「それでは、今回は香典代わりということにしてやろう」

フリッツ
「祝杯代わり・・・だろ」

アブレラ、指をチャッと動かすと、マントを翻して去る(おお、かっこいいぞ!)。
ブリッツは立ち上がり、「この星を地獄の星にするぞ!」と宣言。
手始めに、ボンゴブリンが攻撃に出かける。

・・・アブレラ、めちゃくちゃかっこいいなあ。
けれど、商売人らしい対応が、垣間見れますね。
だって、戦闘員として持ってきたのは、値段の安いアーナロイド。
もっと値段が高い戦闘員のイーガロイド、バーツロイド(913に似ている)は一体も持ってきていません。
タダで渡すのですから、なるべく損をしたくないですしね。
もし更に、渡した武器に細工がしてあって、不良品だったりしたら面白いですね。
デカレンジャーが勝つように仕向けるの。
「ここで地球が滅びたら、商売あがったりなのでな・・・」とかなんとか。

スワン、大破したデカレンジャーロボを修理中。

スワン
「(ため息の後)しかし、やられたもんだわねぇ・・・」

デカレンジャー達は、基地の作戦室で会議中。

ドギー
「ブリッツの云うとおり、これまで奴らに目を付けられて滅びなかった星はない。殉職させられたスペシャルポリスは100人以上だ」

ホージー
「そんな奴らが、この地球に・・・(暗い表情で落胆)」

セン
「統計上は勝てる確率は0%・・・か」

ウメコ
「ボスと一緒でも、駄目だったし・・・」

バン
「(立ち上がり)何みんな落ち込んでいるんだ。勝てる確率が0だろうと、正義は絶対に勝つんだ。ドカーンといこうぜ!」

ジャスミン
「(バンの言葉に反応して立ち上がり)バンに賛成。行くべし!」

ホージー
「ああ。そうだな(立ち上がる)」

セン
「(立ち上がりながら)正義は勝つ・・・ね」

ウメコ
「行きますか! ドカーンと(立ち上がる)」

バン、みんなの反応に嬉しがりながら頷く。
ドキーも「うん」と反応。
そこへ、宇宙警察本部長官、ホルス星人ヌマ・O(鳥の顔をした人間体)から映像通信が入る。

ドギー
「長官っ!」

ドギーは立ち上がるや、胸に手を当てて敬礼。
他のみんなも続く。

ナレーション("うる星やつら"の"あたる"の人)
「ホルス星人ヌマ・O(オー)。全宇宙のスペシャルポリスを統括する宇宙警察のトップである」

ヌマ・O
「ひさしぶりだな、ドギー」

ドギー
「はい」

ヌマ・O
「ヘルズ三兄弟が地球に侵入したとの報告を受けた。現状の戦力では、かなり苦戦する相手だろう。奴らに対して、特別対策本部が置かれているのは知っているな?」

ドギー
「はい」

ヌマ・O
「そこで、徹底的にデータを分析し、やつ等を倒すスキルを身に付けたスペシャリストの特キョウを一人、地球に派遣した」

バン
「特キョウ・・・」

ナレーション
「特キョウとは、特別指定凶悪犯罪担当捜査官の通称である。特に凶悪と指定されるアリエナイザーを倒すため、特殊な訓練を積んだスペシャリストなのだ」

ナレーションにあわせて7人ほどの人間が、体育館のようなところで拳法のような技を繰り出して訓練しています。
宇宙人っぽくするためでしょうか。色のついたズラ、顔を灰色に塗っている人とかいますね(映像はモノクロなので目立ちませんが)。
なんか、御なじみのスーツアクターの人たちがいますよ(笑)。

ヌマ・O
「私の元に来て15年になるが、もともと地球の出身だ。この件には適任だろう。よろしく頼むぞ」

映像が終了。

ホージー
「15年なら、ベテランだな」

ウメコ
「断然、いける気がしてきた」

セン
「頼もしいよね」

ドギーのマスターライセンスに通信の音。

ドギー
「どうした?」

相手の声
「ポイント532のビル街に、ボンゴブリン出現。超高層ビルを食べている模様。今のところ一人です」

ドギー
「デカレンジャー出動だ!」

全員
「ロジャー!」

ボンゴブリン、「いただきます」とビルをモシャモシャと食べている。
デカレンジャーが車とバイクで現場へ急行している。
そこへ一本の通信が入る。

テツ
「デカレンジャーの皆さん、現在の状況を教えてください」

ジャスミン
「どちら様?」

テツ
「特キョウの者です」

バン
「ああ、お先に出動しています」

テツ
「え?」

バン
「でも大丈夫っす。とりあえず今、出てきているのがボンゴブリン一人だし、正義は絶対に勝つ!ですから」

ジャスミン
「うん」

テツ
「正義は勝つ?」

バン
「どうしたんすか?」

テツ
「いや、もう少しで着きますから、待っていてください」

バン
「ロジャー」

ボンゴブリン「ボヨーン」と港へたどり着く。

ボンゴブリン
「さて、何を喰っちゃおうかなあ」

デカレッド
「させるか!」

デカレンジャー5人が、ボンゴブリンの前に姿を現す。
しかし、ボンゴブリンのパワーの前に苦戦する5人。
デカブルーは、ボンゴブリンのボヨヨンタックルをお見舞いされて、海へ放り投げられる。
しかし、さっそうとジャンプして舞い戻ってくる。

・・・デカブルーのスーツアクターの今井さん、また海へ落とされています(笑)。
アバレキラーの時といい、中の人も大変です。
もう40前なのに、身体をはってます!
海から戻ってくる際、大昔だと、フィルムを逆再生するだけだから、波しぶきが不自然になるのですが、ちゃんとCGを使って波が外へ向かって飛び散るようにしてあり、編集が細かいなあ。

デカブルーがディーショットでお見舞いし、デカレンジャーは体勢を整える。
デカレッドが周りを見渡す。

デカレッド
「あれっ、センちゃんは?」

デカグリーンのセンちゃん、壁のところで逆立ちをしています。
センちゃんは、推理、思索をする際、逆立ちをして考えるのです(暴れはっちゃく・・・)。
デカグリーンの姿で逆立ちには笑いました。

デカグリーン
「みんな、口の中!」

デカイエロー
「ん?」

デカブルー
「えっ?」

デカレッド
「口?」

デカピンク
「の中?」

デカグリーン
「身体の表面と違って、口の中は跳ね返さないはずだ」

デカレッド
「そっか!」

ボンゴブリン
「オラの口、狙ってる」

自分の口を腕で覆う。
デカピンクが前に出て、

デカピンク
「はあ〜い、ボンゴブリン(はあと)」

と、かわいく声をかける。
ボンゴブリン、「はあ〜い」とそれに反応して、手を広げてしまう(口丸見え)。

デカイエロー
「今よ!」

ゼニボムをボンゴブリンの口へ投げる。
口の中で爆発。
痛さにその場で倒れる(なんか、おちゃめな奴だ)。
その隙に、ディーバズーカを用意。
デカレンジャーが構える。
ボンゴブリン、ようやく立ち上がる。
その様子を建物の高い位置から、サキュバスとブリッツが様子をうかがっている。

サキュバス
「懲りずに恐怖を味わいに来たようね」

ブリッツ
「ふんっ」

デカレッド
「ターゲット・ロックオン」

そこに通信が入ってくる。
デカレッド、SPライセンスを取り出す。

テツ
「その後の状況は?」

デカレッド
「特キョウさん。今、ボンゴプリンにトドメを刺すところっス」

テツ
「待っててくださいと云ったのに・・・」

みんな「ん?」と疑問符。

テツ
「間もなく到着します。余計なことはしないでください」

デカレッド
「(怒りの声)どういうことっスか。それっ!」

ボンゴブリンが突進してくる。

テツ
「説明している暇はありません。ボンゴ・・・」

デカレッド
「話しは後で・・・」

と通信を切ってしまう。
ボンゴブリンのパンチ応酬。
デカレッド、「とどめだ!」と、ボンゴブリンの口の中へバズーカの弾を撃ち込む。
ボンゴブリン、その勢いで後ろへ吹っ飛ぶ。

サキュバス
「(笑いながら)あ〜あ、やっちゃった。馬鹿ね〜」

ブリッツ
「ハッ、ハッ」

デカレッド
「どんなもんだいっ!」

ボンゴブリン、立ち上がる。
口を中心に、電撃の火花。

ボンゴブリン
「なんて事をするんだっ!」

デカレッド
「えっ?」

ボンゴブリン
「のどチンコを撃ったら、巨大化しちゃうだろー!」

そういって、巨大化(そんな性質だと、飯を食べる毎に巨大化しちゃうぞ!)。

ボンゴブリン
「巨大化すると、全身コリコリになるから嫌なんだよ! 暴れてやる!」

テツから連絡
「まさか、巨大化させちゃってないですよねぇ」

デカレッド
「させちゃったよ。知ってたら、教えてよ!」

テツ
「云おうとしたら、あなたが切っちゃったんじゃないですか」

デカブルーが、スワンにデカマシンの出動を要請したが、前回の戦いの際の修理が完了していないので出来ない。

前半は、軽快な感じで戦闘が続きましたね。
さあ、後半はどうなっちゃうんでしょう。

次回へ続く。

Posted by kanzaki at 2004年07月20日 21:14 | トラックバック (0)
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