2005年01月03日

平井堅〜Ken'sBar2004Winter【4】

前回の続きです(今回でラスト)

前回の記事:平井堅〜Ken's Bar 2004 Winter【3】
http://kanzaki.sub.jp/archives/000521.html

続いてのナンバーは「LOVE LOVE LOVE」

♪LOVE LOVE LOVE 裸の言葉だけ連れてゆくよ 届けよう この歌を〜

金色の照明の中、最初はアカペラで歌い上げます。
序盤の間奏の際、平井さんが両手を上に挙げて叩くと、観客も同じように叩きます。
平井さんは途中から、椅子より立ち上がって歌います。
マイクのコードがちょっと邪魔なようですが、何とか引っ張って、ステージ左右にも移動し、客席に手を振ります。
曲調からか、喉を全開にして声を高らかに響かせていました。
そして曲の終了と共に拍手と大歓声。
まるで、舞台終了後のスタンディングオベーションにも似た観客の高揚。

曲終了後、平井さんはプレーヤーを紹介。
その後、椅子に座りなおして「どうもありがとう」とお辞儀。

平井
「いやー、嬉しいですね、本当に」

客席のあちこちから「私も嬉しいよ!」の声。

平井
「そうですか? はい。ありがとうございます。
えー、と云う事で、まあ本当に今年のしめくくり・・・まあ、テレビ番組等はもう少しありますが、ライブとしては、このKen's Barが、今年をしめくくる皆さんとの出会える機会なのですけれども・・・。
今年は本当に、(照れ気味な表情で)こんな私を支援してくださって、ありがとうございました(笑)」

客席の大きな拍手に何度もお辞儀します。

平井(ちょっと静かに真面目な口調)
「皆さん一人一人・・・ここ何人入るのかなあ・・・ちょっと何人いらっしゃるのか分からないのですが、一人一人にインタビューしているとキリが無いのですが・・・えー、2004年、みなさんはどんな年だったでしょうか?
僕は本当に、一言では云い切れない激動の一年でした。
勿論、嬉しいことも沢山あったし、ありがたいなあと思うことも沢山あったし、凄く悲しいとか、悔しいなあと思う事もあった・・・それは皆誰でも同じだと思う事ですけれども、でもこうして今年の最後に、本当に皆さんとこうやって、このKen's Barを共有出来た事を凄く嬉しく思います。
来年も宜しくお願いします」

お辞儀をすると、拍手が巻き起こります。

平井
「じゃあ最後に・・・まあ、バブリーに車で来ていらっしゃる人もいるかもしれませんが、殆どのみんな、時間大丈夫かなあ?(左手の腕時計を見る仕草)
あっ、時計ないや・・・。(会場、笑)
電車で帰る人も、結構いるんですよね? ですよね?
なんで、電車の中でこの曲を思い出してくれると嬉しいなあと思います。
じゃあ最後に、アルバム"SENTIMENTALovers"から”センチメンタル”を聴いてください」

クラシックコンサートのようなマナーの良い静かな拍手の中、ピアノソロ。

♪(サビ)君に出会って 今分かったよ 心の場所がどこにあるのかを
こんなにも ああこんなにも 切ないほど願っている鼓動が聞こえる

彼女との一日。別れて一人電車の中。
その電車の中で、彼女の事を思う主人公。
ついさっきの彼女の仕草を思い出す。
しかし、彼女のぬくもりまでは思い出せない。
今、あなたは何をしているの?
何を思っているの?
今分かったよ。自分が欲しいものはあなた一つ。
心がうずいて仕方が無い。
・・・そんな気持ちを歌った曲。

ピアノプレーヤー・スズキ マサルを紹介した後・・・

平井
「このKen's Barの店長、そして歌手をさせていただきました平井堅でした。どうもありがとう」

立ち上がって客席に手を振ります。
そして深々とお辞儀をして中央奥のドアからステージを去ります。
コンサート本編終了後も鳴り止まない拍手。
この時の拍手も、クラシックコンサートのそれに似ています。
しかしその後、テンポの良い拍手へと変わっていき、照明を落とした会場内に響き渡ります。

そしてしばらくして、ステージが青と紫色に照らされます。
ステージ中央の出入り口から、ギタープレーヤーが出てきます。
その後に平井さん登場。
黄色いセーターというラフな格好です。

平井
「アンコール、どうもありがとう! ありがとうございます。
ねぇ〜。嬉しいっ!(椅子に腰掛ける)
えー、アンコールなんですが、えーとー、こんなにたくさん来てくださっているのにですね、非常に申し訳ないのですが・・・僕をこの世に・・・なんと云うのかなあ・・・送り出してくれた天国のお父さんに約束したことがあるんです(客席から優しい拍手の波。平井さんはつい最近、お父さんを亡くされています)。
本当はね、このライブを楽しみにしていたんですが、残念ながら・・・多分、天国か地獄か分かりませんが(笑)、ちょっとお空に先月行ってしまったので・・・えー、お父さんとの、オヤジとこの曲を歌う事を約束したので・・・えー、最後の曲は・・・オヤジに捧げたいなあと思います(客席から拍手)
じゃあ、”キャッチボール”聞いてください」

照明は限りなく少なく、平井さんのみに薄っすらとあたります。
とつとつと弾かれるギターにのせて歌いだします。

ラストナンバー「キャッチボール」


夕暮れの坂道を大きな背中と歩く
グローブを脱いだ左手 皮の匂いが残る
どんなに加減しても あなたの球は速くて
逃げ腰の僕を茶化して 永遠に微笑んだ
元気で暮らしてるかと書かれた手紙受け取るたびに
一人でこらえた涙たち とまらなくなるよ
僕の年頃にはもう あなたは家庭を築き
守るものがある強さに僕はとてもかなわない

間奏(ハンカチをあてて泣いている観客多数)


ごめんね この唇は嘘で誰かを傷つけるけれど
いつもの優しい目で僕を叱ってください
元気で暮らしてるかと書かれた手紙越えてゆくため
今度は元気だよと強く返事を書くから

拍手の中、照明が明るくなります。

平井
「今日はどうもありがとうございました。気をつけて帰ってください。
良いお年を! &メリークリスマス(笑)」

手を振ってステージから去ります。

・・・以上で全て終了。
いかがだったでしょうか。
関西の出身なので、下手なお笑い芸人よりもトークが饒舌です。
コンサートの大半がトークだったので、テキストに起こすのも一苦労(笑)
「アーティスト・平井堅」としてだけでなく、「人間・平井堅」を垣間見られたような気がします。
ラジオで「今年はのんびりとやりたい」とコメントしていたのを聞きましたが、今年も更なる大活躍を期待したいと私は思っています。

Posted by kanzaki at 2005年01月03日 15:59 | トラックバック (0)