2006年01月05日

特撮関連情報(06.1/5付)〜トクサツ・ナイツ第2夜 メトロン星人の怪獣大作戦

スポニチより
●石ノ森氏の1コマ漫画発見
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20060105002.html

ZAKZAKより
●堀北真希、演技力に期待集まる17歳美少女
映画、ドラマ30本以上、超売れっ子
http://www.zakzak.co.jp/gei/2006_01/g2006010408.html

日刊スポーツより
●三谷幸喜ドラマはフジ古畑に軍配
http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/f-et-tp0-060104-0015.html

スポニチより
・フジ3冠記念!球体展望室を無料開放
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2006/01/05/09.html


以上、匿名さんからの情報でした。
匿名さんありがとうございました。
古畑人気は凄いですねえ。
第1夜「今、甦る死」は視聴率21.5%。
昨晩のイチローが登場した第2話「フェアな殺人者」が27.0%。
今晩も高視聴率を期待できそうです。
この調子だと、「古畑任三郎リターンズ」なんていう続編が出てもおかしくありませんね。


●トクサツ・ナイツ第2夜 メトロン星人の怪獣大作戦

先日、お伝えしましたとおり、4月からNHKハイビジョンで「生物彗星WoO」と云う特撮番組がはじまります。

生物彗星WoO 公式サイト
http://www.nhk.or.jp/woo/

特撮関連情報(06.1/3付)〜4月からハイビジョン特撮ドラマ「生物彗星WoO」放映開始
http://kanzaki.sub.jp/archives/000831.html

本日は、その関連番組として、過去のウルトラマン作品に登場した怪獣達の解説番組を行っていました。

トクサツ・ナイツ第2夜 メトロン星人の怪獣大作戦

2006年1月5日(木)午後7時30分〜7時55分 BShi
「生物彗星WoO」にも登場する怪獣たち。
彼らを使って地球侵略を目論むメトロン星人だったが知らず知らずのうちにその魅力を紹介してしまうのであった。

あの「夕日と茶ぶ台が最も似合う宇宙人」であるメトロン星人が、司会進行をする番組です!
当然、窓からは夕日の明かりがこぼれるアパートの一室に茶ぶ台を置き、あぐらをかいて話します。
今回は、その番組の内容を掻い摘んでご紹介したいと思います。
いろんな怪獣の名前が登場しますが、気になったらグーグルのイメージ検索などをしてみてください。
デザイナーの意図することが、直感的に分かりますから。


○シュールレアリズム(超現実主義)の作法:
怪獣デザインを担当した成田享さん。
彼は、シュールレアリズムを取り入れた作法で怪獣をデザインしました。
彼は台本を読み、怪獣のデザインをスケッチして監督に見せる訳ですが、毎回、驚きの連続。
「レッドキング」は、怪獣の頭部へ行くほど細く尖がっていくデザインですが、これは「強遠近法」を利用したデザインです。
見ただけで性質の分かるデザインを意識しており、例えば「ゴモラ」は戦国の武将がかぶっていた「カブト」をモチーフにしていました。


○メトロン星人がカラフルな訳:
あのカラフルな色が特徴的なメトロン星人ですが、実は、現場に納品されてきた時は真っ白だったそうです。
困り果てたの池谷仙克さん。
とにかく撮影までの短期間で色を着色しないといけません。
現場には、6色で1セットのカラースプレーがありました。
ああいう特撮の現場にて、カラースプレーを使用するのは、茶色とか決まったものばかりで、スプレーのセットの内、青とか赤なんか使いません。
しかし、時間が無いため、とにかくあるもので塗ってしまえ! となり、ああいうカラフルな色になったのだそうです。
意外なエピソードですね。


○デザインの継承:
デザイナーの成田享さんのシュールレアリズムを継承したのが、池谷仙克さん。
彼はインタビューの中で、「成田さんのような造形の美しさではなく、中身で勝負した」と謙遜されています。
彼のデザインした怪獣は、例えば、ムチを使う怪獣グドンなどがあります。


○親しみのある怪獣:
熊谷健さんのデザインは、フォルムが明快なデザインが特徴。
そこから子供たちに親しみを持ってもらおうと考えていました。
彼のデザインしたベムスターは、とても明快なデザインでしょ?
また、シーモンスとシーゴランスの夫婦怪獣は、雄鶏と雌鳥の可愛らしさをデザインのヒントにしたそうです。


○人間のスタイルをいかに壊すか:
帰ってきたウルトラマンに登場した「光怪獣プリズ魔」。
このデザインは井口昭彦さん。
彼はデザインに悩みました。
プリズム状の怪物体。光のオブジェ。
彼は、人間の形・スタイルをいかに壊してデザインするかにこだわりました。


○生物感の排除:
ウルトラマンエースに登場した怪獣や宇宙人は、「超獣、超人」と呼ばれており、過去の作品の敵と違います。
コンセプトは「生物感の排除」。
デザイナーの鈴木儀雄さんは、異次元の世界、想像の世界をふんだんに盛り込んでデザインしました。
しかし、夢はないといけないので、子供が見ても楽しい色使いに気を使いました。


○怪獣に動きが求められる:
タロウやレオの時代になりますと、主役たちはスピードアップした戦法を使うようになりました。
この頃からアクションに「殺陣師」が付くようになったのが理由です。
殺陣師が付くのですから、当然、今までよりも動きがエスカレートします。
そうすると、怪獣達のデザインに求められたのは「軽いもの」「動けるもの」でした。
レオに登場した「マグマ星人」はそのコンセプトが顕著に現れています。
マグマ星人は、羽根の無いコウモリがデザインのモチーフです。
アクションが激しくなると、呼吸が苦しくなります。
その為、マスクの口の部分が開いており、人の口が見えるようなデザインとなりました。


○変わったコンセプト:
これだけ沢山の怪獣がいますと、変わったコンセプトの怪獣がいるものです。
代表的なものはカネゴンです。
金の亡者の少年・加根田金男が偶然見つけたカネゴンの繭によって変身した怪獣。
どんどんお金を食べます。
他に面白いのは、「モチロン」。
この怪獣、餅をつくウスの形をしています。
設定では、わが地元である新潟米がおいしい事を知っているそうです(笑)。


○怪獣達のテーマ曲:
作曲を担当した冬木透さんは、インタビューで作曲の際に意識した事を話していました。
怪獣とは人間からはみ出たもの。
人間の役割(性格付け)と怪獣の役割(性格付け)は違う。
劇中に登場する人間の特徴は、沢山の人間達の累計的なものである。
対して怪獣は、一体一体に個性がある。
その怪獣の感情表現を表わすのが音楽の責任(特に、登場曲が重要)。
冬木さんの作曲したものは、「エレキング」、「ゼミストラー」の登場曲などです。

怪獣のテーマ曲で有名なのは、「バルタン星人(2代目)」ではないかと。
これは、宮内国郎さんが作曲しました。
また、「シーボーズ」の時は、怪獣の悲しみを増幅させるような曲が効果的でしたね。

「生物彗星WoO」の曲は、ゲイリー芦屋さんが担当。
彼はインタビューでこう答えています。
特撮番組は普通のドラマなんかよりも劇中で、沢山の効果音が使われている。
その中で音楽が聞こえないといけない。
日本の特撮は、独特な巨大感・怖さを表わす音楽の技法が築き上げられたように思うとの事。
WoOは劇中で、歌声を放ちます。
これがストーリー進行の中で重要な役割を果たすそうで、そこを期待して見て欲しいそうです。


○WoOに登場する怪獣:
劇中、学校を破壊したりする触手を使う怪獣には、まだ名前がありません。
そこで、今回の番組の最後で、メトロン星人が命名をしました。
メトロン星の言葉で「邪悪」を意味する「グルネーク」と命名(ゲルネークかも)。

ちなみに今回のメトロン星人には、マックスに登場した時と違い、縫い目がありませんでした。

Posted by kanzaki at 2006年01月05日 21:09 | トラックバック (0)