昨日までの快晴とはうって変わり、外は大風と雨。
私は気候の移り変わりに対応できずに鼻風邪状態です。
そんな2006年10月23日は、中越地震から2年になります。
本日、県と被災地7市町村による合同追悼式が長岡市の市立劇場で行われました。
参列者は、あらためて犠牲者への追悼と復興への思いを強くしたのでした。
復興は道半ば。
未だに5300人余りが仮設住宅に住んでいるのです。
新潟以外の地域にお住いの方々は、もうお忘れですか?
震災復興より、プレステ3の発売の方が気になりますか?
どこのサイトに行っても、あまり取り立たされていませんね。
「ほぼ日刊イトイ新聞」ぐらいは取り上げてくれるだろうと思ったら、全く触れられていない。
それどころか地元の個人ブログすら、あまり取り扱っていません。
これが風化と云うものなのだなあと、改めて怖くなってしまいました。
昨日、長岡市において、復興を願う祈念フォーラム「希望のあすへ」が開かれました。
主催者代表である新潟日報社社長は「地震を忘れないことが大事。風化させてはいけない」と挨拶しました。
続いて新潟知事が、「これまで復旧で手いっぱいだったが、地域全体の復興をどうするか、スタートラインに立った」と述べました。
特別講演として、長野県の諏訪中央病院の鎌田実名誉院長が「がんばらないけど あきらめない」をテーマに、「ちょっとした温かな行為が温かな連鎖を起こさせる。被災地から温かい風が吹くことで、日本が失いかけている温かさを次世代に伝えることが出来るかもしれない」と語りました。
このフォーラムで多く出てきたキーワードは「忍耐」。
地震は一瞬ですが、復興はもの凄く長い年月を必要とします。
人間が物事に集中できる時間と云うのは、僅か11分。
地震から2年もの間、復興に対して力を入れるのは、相当な精神力が必要です。
そして、その復興には色んな人の力が必要です。
直接、その復興に手を貸すことは出来なくても、地震と云うものに対する恐怖・常日頃からの防災意識を持つことは必要だと思います。
その為にはやはり、テレビ等の大きなメディアの力が必要だと思います。
当時、私も震災復興の為、地震があった翌々日の月曜には現地入りしてお手伝いをさせていただきました。
あの時、全国系テレビ局はハイエナのごとく、衝撃映像を求めて取材をしていましたね。
一方、地元ラジオ局などは、地元民に有益な情報を冷静に流し続けました。
その色の違いが、印象的でした。
時間が経過した今こそ全国系テレビ局が、あの時の事を風化させないように努力しなければいけないのに、その役割を放棄しています。
メディア、マスコミの力は、決してあなどれません。
影響力は絶大です。
だからこそそういう立場にいる人達には、あの時の事を風化させないよう、全国に向かって訴え続けて欲しいと思いました。
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