2006年10月31日

「やる気」が沸いてくる理由を科学的に説明すると・・・

朝礼で上司が話した内容が、非常に興味深かったので書きたいと思います。

皆さんは夜寝る前、「明日中に、あの仕事を完成させるぞ!」と気合を入れたのに、当日になってみると、朝一番から他の仕事を片付けなくてはならなくなったり、別の資料作りを頼まれたりしたことがありませんか?
そして、それらを済ませている間に、気づけば中途半端な時間となり、昨晩のやる気がどこかへ消え失せてしまう・・・そんな経験はありませんでしょうか?

人間の「やる気」に関するエネルギーは、使わないと沸いてこないものだそうですよ。

精神分裂症の研究で有名なエミール・クレペリン(ドイツ)は、「作業興奮」と云う考えを明らかにしました。
これは、「人は何らかの作業に取り掛かってみて、はじめて精神状態が、その作業に見合ったモードに変化する」と云うことです。

手をつけるまでは億劫だったのに、やり始めたら意外に没頭してしまったと云うことがよくあります。
この現象は、脳の中心付近に小さな「側座核(そくざかく)」と云う場所がありまして、ここに刺激が伝わって細胞が興奮すると「やる気」が沸いてくるのだそうです。
何かをやり始める前は、ここが興奮していないので、「やる気がしない」状態となっているのだそうです。

「騙されたと思って・・・」などと云われ、やっているうちに仕事が面白くなることがあります。
他にも、習い事・資格勉強・健康管理のための運動・・・すべて大なり小なり、このような要素があるのです。

なにかをやる前には気持ちがのらなくても、やり始めればやる気が沸いてくる。
何事もまず、始めることが大切なようですね。

Posted by kanzaki at 2006年10月31日 22:35