2008年02月26日

野鳥の世界でも、メタボが流行っているようでして・・・不忍池周辺の野鳥 エサやり防止キャンペーン(東京都)

先日、沢山食べたり飲んだせいでしょうか、翌日の晩からお腹の調子が悪いです。
一言で言いますと、「お尻に、水鉄砲が付いている状態」です。
普段は便秘気味なので、その逆の状態に憧れていましたが、なったらなったで非常に苦しいものですよ。

ちなみに、「お尻に、水鉄砲が付いている状態」という表現は、「笑っていいとも!」にゲスト出演した女優の菅野美穂さんが言った言葉です。
海外旅行へ出かけた際、お腹の調子が悪かったのをこう表現していました。
女優なのに、こういう事を言える自然体で気取らないキャラクターだからこそ、女性層の支持が高いのでしょうね。

私は普段、朝はトースト一枚か、もしくは食べません。
また、昼食も菓子パン一個です。
夕食だけは普通に食べます。

元々、上記のような食生活なのに、お腹の調子が悪くて殆ど食べられません。
こういう強制ダイエットは好きじゃないのですが、このままだと体重が50Kgを割ってしまいそうです・・・。
医者に行った方がいいな、こりゃ。

そんな訳で、体重が減少しそうな事を心配している最近ですが、どうも世間では、太りすぎを気にしている人の方が多いらしいです。
最近では、「メタボリックシンドローム」も一般に広く認知されています。

平成20年4月より健診制度が変わります。
それにより、メタボリックシンドローム予防の考えを取り入れた特定健診になります。
特定健診でメタボリックシンドロームに該当する方、または予備群の方に特定保険指導を行います。
特定健診の対象者は40歳から74歳でして、特定健診は各医療保険者(健康保険証の発行元)が実施します。

●メタボリックシンドローム - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%9C%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A0

2008年4月から始まる特定健診制度(糖尿病等の生活習慣病に関する健康診査)では、メタボリックシンドロームの概念を応用して糖尿病対策を行う事を目指し、40歳から74歳までの中高年保険加入者を対象に健康保険者に特定健診の実施を義務化すると共に、メタボリックシンドローム該当者、または予備軍と判定されたものに対して特定保健指導を行うことを義務づける。5年後に成果を判定し、結果が不良な健康保険者には財政的なペナルティを課す事によって実行を促す。

えっ、該当者は改善が見られないと財政的なペナルティがあるのですか!
でも、こうでもしないと日常習慣を変えることは出来ないのかもしれませんね。
ちなみにこれは、被扶養者にも義務化されます。
つまり、ご主人が保険に入っている場合は、その人だけではなく、奥さんも対象となりますのでご注意を。

人間様の世界ではメタボ改善にいそしんでいる訳ですが、実はこのメタボの問題は、何も人だけの問題ではありません。
野鳥の世界でも、メタボが問題となっています。

東京都にあります不忍池の野鳥たちは最近、メタボ気味だそうです。
どんな風に野鳥が太ってしまっているかは、下記の記事に掲載されている写真をご覧ください。

●上野公園の「メタボ」ガモを救おう!(社会) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2007/12/08/01.html

カモなど野鳥保護に熱心にエサやりをする人が多く、それがかえって野鳥をメタボリック状態に追い込み、自らエサを捕る能力が低下しています。
そんな能力の低下、肥満により、春になっても北へ帰れなくなる恐れがあるのです。

都環境局によると、不忍池で野鳥の肥満が目立ち始めたのは10年前からだそうです。
井の頭公園では地元の有志の取り組みで改善されてきましたが、不忍池は手付かずのままです。
元来、井の頭公園も不忍池も渡り鳥が羽を休める所でした。
ここから多摩川や荒川、隅田川へ主食の水草や小魚を求めて飛んでいくのが本来の姿でした。
ところが、ここにいれば黙っていても人がエサを運んでくれるから、どこにも行かずにじっと待っている状態なのだそうです。

人がエサとして与えるものは、パン、ビスケット、スナック菓子などの高カロリーのものばかり。
これを毎日食べ続ける訳ですから、太ってきても当たり前です。

野鳥は万一に備えて、目の前にエサがあると、食べられるだけ食べてしまう本能があるそうです。
だから、人がエサを与えれば、あるだけ食べてしまうのです。
やがて、エサを捕る本能も薄れてしまい、春になっても北へ帰らない野鳥が増える危険性があるのです。

さらに深刻なのは、異種類の野鳥の交配です。
不忍池では4月から5月にかけてカルガモの繁殖期に入りますが、北へ帰らなかったマガモとの交配による新種が確認されています。
マガモなのに、後頭部と背中の毛色にカルガモの特徴が見られたりします。

太って動きが鈍くなり、犬や猫に襲われることもありますし、エサの食べ残しによる水質汚濁も問題となっています。

こうしたことから都環境局は昨年12月8日から、エサやり防止キャンペーンをはじめました。
3月末まで続けるそうです。

●野鳥 エサやり防止キャンペーンを実施|東京都
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2007/12/20hc4200.htm

1 場所
都立上野恩賜公園(不忍池周辺)

2 期間
平成19年12月8日(土)から平成20年3月31日(月)
<集中的なキャンペーン>
平成19年12月8日(土)から同月16日(日)まで(9時から16時まで)
※12月9日(日)を除く

3 方法
鳥獣保護員等による来園客への呼びかけ(チラシ配布)
園内放送による来園客への呼びかけ

安易なエサやりにより、野鳥が人を恐れなくなり、人や農作物への被害に発展する恐れがあると、環境省も説明しています。
こういう、エサやり防止キャンペーンに対し、一部の高齢者から「毎日の楽しみを奪うのか」との意見があったり、一部の愛鳥家からは「エサやりと、カモが飛べないことに関する科学的根拠が曖昧」との意見もあります。

私は、エサを過度に与えるのは良くないことだと思いますね。
人に慣れて、人からエサを与えられるのが当たり前になったら、それはもう「野鳥」では無いと思いますから。
エサやり防止キャンペーンへの反対は、自分のエゴを正当化したいだけなのでは。
これ以上、人が自然に介入するのはよした方がいいと思うのですが、あなたはどう思いますか?

Posted by kanzaki at 2008年02月26日 21:43