2008年04月17日

ツカサの「ネットルーム」が都内で増加中

全人口の10%が東京都民になったそうです。
一極集中が凄まじいですね。
これだけ多くの都道府県があるのに、あの狭い地域へみんなが集まります。

地方に住んでいて思うのは、格差を痛感することです。
例えば賃金。
地元の新聞に掲載されていた内容によると、40歳代に貰う給料が、東京と新潟だと7万円ぐらい違うのだそうです。
そもそも新潟は、大学を卒業した人が働いている割合が、全国でも最下位クラスです。
そんな風土だから、大学を卒業して新潟で就職しても、高卒の人とそれほど賃金に差が出ません。
そこへ来て、東京と賃金の絶対値が違うのですから、そりゃあ東京で働きたくなるものです。

私自身はそれほどお金に執着もありませんし、持ち家思考もありません。
利益を生まない資産は、それを所有しているだけで負債になってしまうからです。
年配の人達の話しを聞くと、年をとればとるほど、一軒家よりもマンションの方が良いと言います。
そして、それを購入するのではなく、賃貸で過ごしたいとの事。
かなり資産を持っている人達の話しですから、それもまた真理なんだろうなあと思いました。

私は、自分自身の持ち物は、服などを抜かせば、トランク2、3個で済みます。
服や靴なども、仕事で必要なものがあるだけで、もしフリーランスな生活へ突入したら、殆ど持ち物が無くても生活できる自信があります。

何故か、地方都市であるこの新潟の地は、マンションの建設ラッシュです。
それも、裕福層向けの高級マンションが多いです。
建設業界、不動産業界って、なんでそういった思考一辺倒なんでしょうかね。
結婚をせずに一人で生活を続ける場合、それほど広い間取りは必要ありません。
もっと、ミニマムライフを謳歌できるような住まいを提案してもらいたいです。

「起きて半畳寝て一畳、天下取っても二合半」という言葉があります。
人はどんなに偉かろうとも、起きているときは半畳、寝そべっても精々一畳分の存在でしかなく、たとえ天下人になったとしても、一食に食べられる飯は二合半が限度です。
あくせくと富貴ばかりを追い求めるものではないということをこの言葉は伝えています。
似たような言葉に、「千畳敷に寝ても畳一枚」なんてのもありますね。
本人にとってオーバースペックなものが、果たしてその人の幸せに繋がるかというと、そうでもないのです。

「大物を育てるには、天井が高い方がいい」なんていうキャッチコピーの住宅販売のCMがありましたが、日本人は限られたものの中でいかに工夫するかで切磋琢磨する方が体質にあっていると思います。
無ければ無いで、なんとかなるものなのです。

もし母親が他界し、自分一人だけで生活をするようになったら、今の一軒家を何の躊躇もなく出て行くことでしょう。
そして、必要最小限のスペースと機能の中で生活したいですね。

そんな妄想をしていましたところ、「実際、そんな生活が出来る場所というものはあるのだろうか?」と思いました。
ネットで検索していたら、面白い記事に出くわしました。

●ツカサの「ネットルーム」が都内で増加中 | エキサイトニュース
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091207554125.html

「業界最安値」で有名な東京・蒲田の某ネットカフェの料金は1時間100円。しかし、今回紹介するツカサの「ネットルーム」は、その最安値を軽く更新する。衝撃の利用料金は、24時間1300円だ!(洋室の場合。和室は1500円。どちらの部屋も1時間200円での利用も可能)
カギ付き、完全個室の部屋は約2畳と、通常のネットカフェに比べれば十分広い。
サービス内容もネットカフェとはケタ違いだ。部屋にはパソコンはもちろん、エアコン、洗面台まで常備し、館内設備として飲料自動販売機、コインランドリー、コインシャワー、コピー機なども用意。フロントに設置されたポストでは郵便物を受け取ることも可能なのである。

掲載されている写真を見て、「そうそう、これぐらいでいいんですよ」と思いました。
レンタルと言わず、この物件を300万円ぐらいで売ってくれないものでしょうかね。
現金一括で支払いますから。

ツカサというのは昔、「よんよんまるまるわんわんわん。ツカサ〜のウィークリーマンション♪」というCMをやっていた会社です。
しかし、その代名詞とも言うべきウィークリーマンションの営業権を米投資会社リーマン・ブラザーズ社へ売却しました(現・ウィークリーマンション東京)。
そして「株式会社ウィークリーマンションツカサ」を「ツカサ都心開発株式会社」へ社名変更しております。

ニュースにて紹介されていた部屋の公式サイトを見てみましょう。

●ツカサのネットルーム
http://netroom.222.co.jp/

・2畳の洋室が一日の利用で1,300円。和室だと1,500円。
・利用申込み受付時間:9:30〜17:30
・チェックアウト:翌10:00 
・最長14日間まで利用可能 
・24時間の利用OK・出入り自由 
・完全個室 
・館内設備も充実
・標準設備:
室内 / パソコン・電気スタンド・机・座椅子・エアコン・洗面台・シャワー(兜町&日本橋のみ)
館内 / トイレ(男女別)・飲料水自動販売機・コピー機・コインランドリー・コインシャワー

これはもう既に、「生活する場所」「寝床にする場所」という感じですね。
最長二週間ですが、工夫すれば何とかなるでしょう。
調理は出来ないようですが、洋室を30日間利用しても39,000円ですから、外食でも何でもすればいい。
まあ、アウトドアグッズを持ち込んで簡易的な調理ぐらいならば、何とかできそうです。
それに、水道光熱費やネット代が別途不要ですし、本当に安く生きていけますね。

サラリーマンが仕事で東京へ行った際、中期宿泊を行ったら、通常のビジネスホテルよりも相当経費が削減できそうです。
趣味で東京へ出かけた際にも便利そうです。

こういう、時代のニーズを読み取り、軽いフットワークですぐに商売として行うのは凄いですね。
しかも、ネットカフェ難民等の問題を察知してか、就職支援プログラムまで付いています。
下手なお役所の浅知恵よりも、とても高い評価が出来ますよ。

これから20年ぐらい過ぎると、こういった簡易的な間取りでの定住が当たり前になるかもしれませんね。
私自身、そういう場所で住んでいるような予感がします。
勿論、神ナナをそこで毎日更新していることでしょう。

Posted by kanzaki at 2008年04月17日 20:11