2009年05月14日

コロラトゥーラ・ソプラノ歌手のYucca(ユッカ)さんの路上ライブ〜古町どんどん花フェスタ

今日は北海道で雪が降るなど、季節が逆戻りしましたよね。
新潟市内も冷え込み、風と雨の嫌な天気でした。
風邪やインフルエンザに気をつけてくださいね。

さて、5月9日(土)・10日(日)は新潟市の繁華街にて、「古町どんどん 花・Festa」が開催されました。

●ふるまち どっと プレス
http://furumachi.jp/

・ふるまち.プレス イベント案内「古町どんどん 花・Festa」
http://furumachi.weblogs.jp/blog/2009/05/index.html#entry-32075339

両日ともに多くのゲストが出演し、会場を盛り上げてくれました。
私が見て回った限り、最もギャラリーが多く、最も拍手と喝采が巻き起こっていたのは、
コロラトゥーラ・ソプラノ歌手Yucca(ユッカ)さんの路上ライブでした。

●Yucca Official Site
http://www.ponycanyon.co.jp/yucca/

・Yucca: 新潟県新潟市…古町どんどん祭り(2009年5月9日、10日開催)
http://ponycanyon.weblogs.jp/yucca/2009/05/20095910-dddb.html

この日は晴天にも恵まれ、朝から清々しい目覚めで気持ちをわくわくさせながら、新幹線で新潟に向かいました。
なぜかって?
だって…ズバリ!
新潟の人は、心温かい人が多く、そんな優しい人達がたくさんいる街に行けるからです!
そんな素晴らしい人達がたくさん集まっている新潟市古町で、9日と10日に開催された「古町どんどん祭り」のステージにお声をかけていただき、出演しました。
1日30分のステージを3回、2日にわたり計6回歌わせて頂きましたが、回を追うごとに集まっていただいた方の反応と反響がとってもよく、皆さん温かい眼差しでYuccaの歌を聴いて下さいました。
コロラトゥーラの歌、オペラ「魔笛」夜の女王のアリアを歌った時には、さらにたくさんのお客様に集まって頂き「ブラボー!」 の声が鳴り止みませんでした。
私は、この声援、そしてお客様の笑顔が、演奏をさせて頂くものとしてどんなに嬉しいか、どんなに心強いか、どんなに励みになるか計り知れません。

●Yucca(ユッカ)(女性歌手)- Widepencil
http://com.s285.xrea.com/nasym/Yucca_Widepencil.html

Yucca自身、「Yucca」とも「ユッカ」とも表記している。
コロラトゥーラ・ソプラノ歌手で、3オクターブを越す広い音域の発声が特徴。
2006年から2007年にかけて、「千の風になって」をYuccaをはじめ多数のクラシック歌手が歌って、中にはオリコンチャート上位や紅白に登場する人も出るという現象が起こった。このようにクラシックとポップスを融合する新ジャンルを「クラシカル・クロスオーバー (classical cross-over)」という。その中でもYuccaは、クラシック、ポピュラーにさらにヒーリング(癒し)を加えた独自領域を開拓した。Yucca以外の一般のソプラノに関して、その超高音に、甲高い声あるいは強い声という印象をもつ人も多いだろう。しかしYuccaの声はもっと繊細である。
英国のソプラノ歌手でクロスオーバー界のスター、サラ・ブライトマン(Sarah Brightman)が東京で公演して「Time To Say Goodbye」などを歌ったとき(2001年か)、バックコーラスで参加していたYuccaは、クラシカル・クロスオーバーが自分の進むべき道だと気付いた。「こんなに繊細に歌っても感情は伝わるのだ、むしろ張り上げないほうが心に響く」ことを教えられたという。
以来、Yuccaはビブラートを抑えた歌唱法や、囁(ささや)くような有声音・無声音を採り入れた歌唱法の応用を研究して「七色の歌声」と呼ぶカラフルな音色が出せるようになった。あるときは柔和、あるときは煌(きら)めく響き……、あるいは少年のような新鮮さ。これらを曲想やパートで使い分けた結果、もし“暖かい綿雪”があったらかくありなむ、というべき柔らかさで人を包んでくれる、独自の歌の世界ができあがった。アリアを歌う場合には、一般の演奏よりも意識的にテンポを遅くして歌い込むといった演出も併用して、新鮮に聴かせてくれる。Yuccaは曲に合わせて“世界”を構築し、それにぴったりした歌い方を創造する。「声量を10分の1に落とし囁きボイスを作る」ことで、心の深層にそよ風を送り込む。これも人知れぬトレーニングのなせる技である。

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・動画も撮影しましたが、三脚を持っていかなかったのでユラユラしています。


本物の歌手というのは、たとえ完備されていない屋外ステージであっても、その才能が聴衆を魅了してしまうものなのだなあと感心しましたよ。

MCは、Yuccaさんの誠実さ、素朴さが分かる丁寧な語りかけでした。
辛い世の中だけれども、自分の歌声でそれが癒される人がいるならば、いくらでも歌うし、その人を応援してあげたいというような事を語っていました。
その歌声と表情に、その思いがしっかりと込められていたと思いました。

昨年の秋に開催された祭りにも来られていたそうですが、これだけ新潟の人達に大歓迎される人です。
今年の秋にも再び、この地を訪れて欲しいと思います。

Yuccaさんの公式サイト内にある「DISCOGRAPHY」にて、アルバムを視聴できますので、気に入ったらCDを買ってみてはいかかでしょうか。

ニュースによると、2008年の自殺者3万2249人のうち、30代が前年比1.7%増の4850人で、統計の残る1978年以降最多となったそうです。
原因・動機として「生活苦」「失業」など不況の影響もあるとか。
今の時代に求められている歌手というのは、Yuccaさんのような方なんじゃないかなと感じます。
救いを求める手に、そっと差し出して握り締めてくれるような歌・・・。
今後、メディアに登場する機会も多くなってくると思いますよ。

Posted by kanzaki at 2009年05月14日 21:08