2009年08月16日

「劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー」と「侍戦隊シンケンジャー 銀幕版 天下分け目の戦(3D版)」の感想【1】

新潟まつりの事を書いている最中ですが、ちょっとその前にこちらを書きます。

この前、「劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー」と「侍戦隊シンケンジャー 銀幕版 天下分け目の戦」を見てきました。

●公式サイト
http://www.dcd-shin.jp/

さすがにこの年齢で特撮を見に行くのは恥ずかしいのですが、製作陣の「職人魂」を感じられるものならば、どんなジャンルでも見に行くのが私の信条です。
昔、自主映画を作っていた私には、職人魂を感じられるスタッフは憧れなのです。

今回の映画は先週末から公開されたのですが、公開2日で40万人を動員し、ランキング初登場1位でハリーポッターの連続V5を阻止してしまいました。
過去の作品以上に物凄い大ヒットとなっています。
しかも、ハリーポッター等の海外作品と違い、制作費が非常に安いので、利益たるや物凄く、東映としては大変ありがたいドル箱なのです。

ましてや、子供が見に行く場合は親御さんも一緒についていきますから、チケット代も増えるので、興行収入が増えます。
これはアニメ作品でも同じ事が言えますね。

また、作品そのものの設定やら道具、出演者がテレビ版と同じですし、スタッフや製作環境もテレビ版と共通していますので、一から作り上げるよりも制作費を安く抑えられます。

二つの作品を同時上映しているにも関わらず、あわせて89分しかありません。
今までよりも10分以上短いです。
仮面ライダー、戦隊ともに、過去の作品よりも短い上映となっています。
これはやはり、上映回数を増やしてお客の回転率を上げ、観客動員数を増やす秘策なのでしょうかね。
子供達としてはアクション満載で、尚且つ上映時間が短いほうが集中して楽しめますし、これはこれで良いのかもしれません。

レイトショーだったせいか大人ばかりでした。
若い女性も多かったのには驚きました。
レイトショーは普通、1,200円で映画を鑑賞できるのですが、今回は2,000円もしましたorz
一般料金1,800円よりも高いのは、両作品ともフィルムではなくデジタル上映であり、「侍戦隊シンケンジャー」が3D作品だからです。

入場の際、3Dメガネを渡されました。
これをかけて「侍戦隊シンケンジャー」を見ますと、立体映像となって飛び足してくるのです。
なんでも、国内の作品では初の3D映画だとか(ディケイドは2Dでの上映です)。

3dmegane01.jpg

上記がその3Dメガネです。
ABS樹脂っぽいものです。
大昔の3D映画用メガネといえば、一方は青、もう一方は赤色のセロファンがレンズ代わりでしたが、今は変わったのですね。

実際に見てみますと、2Dの映像の手前に、人物等の2D映像が配置されて奥行きを感じさせました。
個々の2D映像そのものは平面的なのですが、一つの被写体(例えば巨大ロボット)を何枚もの2D画像で更に立体的に表現させていたのには感心しました。
3D映像は、製作側がどれだけ一つの映像の中で、何重に2D映像を重ね合わせるかで、その迫力が違ってきます。
何重にも2D映像を重ね合わせるのは大変なのか、何重にも重ねているシーンはそんなにありません。
上記の通り、3Dと言っても、2D映像の重ね合わせなので、3D映像と言うより、立体紙芝居と言った方が正しいかもしれません。
画用紙に描かれた背景の手前で、動物の絵を切り抜いたものに棒を刺して動かす紙芝居・・・あれを連想してもらった方がよいかも。
メガネが不思議な屈折をさせるせいなのか、せっかくデジタル上映なのに、カリカリの映像にはならないのはいたし方がないところでしょうか(なんとなく周辺がボケた感じになる)。

同じ映画館にて、私の見た3D映画版の他に、2D版も併映していました。
既に2D版を見た友人によりますと、2D版と3D版は上映の仕方が異なっているそうです。

2D版はシンケンジャー→ディケイド→冬の陣の予告という順番です。
予告とは言っても、仮面ライダーディケイドと仮面ライダーW(秋からの新番組)の絵に、「仮面ライダー冬の陣12月公開」と書かれた、5秒程の静止画です。
暮れにも仮面ライダーの映画をやるのですね。

一方、私の見た3D版の方はオープニングに、シンケンジャー5人の俳優と、ディケイドの主人公が映画館の座席に一列に立って登場。
シンケンブルーの人の挨拶からはじまり、シンケンジャーの映画になったら3Dメガネをかけてくださいと説明があります。
ディケイドの上映後、再び彼らが登場。
3Dメガネをかけてくださいと促します。
シンケンジャー終了後、ディケイドの主人公が3Dメガネをかけた状態で、飛び出してくる映像に驚いているシーンがあり、全員でお別れの挨拶をして座席から立ち去るというもの。
3D版の方では、冬の陣の予告はありません。
また、シンケンジャーは一部、2D版と3D版で映像に違いがあるそうなので、両方見るのも良いかもしれませんね。

両作品とも上記の通り、上映時間が非常に短いので、アクションを中心に展開していました。
シンケンジャーなんていきなり、新たなる敵と戦い始めて数日後から始まります。
そのためでしょうか、ストーリーについてはかなり端折りすぎている感がありますね。
おそらくその辺は、来年発売されるであろうDVDのディレクターズカット版で追加編集されていることを期待します。

3D版の上映している場所が、シネコンの中でも収容人数の少ないスクリーンでした。
その為、スクリーンも小さい、小さい。
せっかく映画館に来たのだから、もっと大きなスクリーンで楽しみたかったですよ。

続く(次回はネタバレになりますので注意)。

Posted by kanzaki at 2009年08月16日 11:06