2010年01月25日

「名物 げそ天らーめん(ゲソ天ラーメン)」の「天辛(てんから) 新大前店」へ行ってきました

新潟にはこれだけ無数のラーメン店があるのに、なんで全国的には知られていないのだろう・・・。
県民の皆さんならばそう思うはず。

理由はやはり、東京進出を考えるお店が無いからなんでしょうかね。
地元で十分やっていけるし、地元のお客を一番に大切にしたいから、敢えて全国区で戦うつもりは無いのかもしれません。

仲間とクルマで食事へ行った際、「これから三軒目に見つけたラーメン屋で食べよう」という事になりました。
「犬も歩けばラーメン屋に当たる」と言うぐらいの新潟なので、すぐに三軒目へ到着。
そこは、新潟のラーメン店ではありませんでした。


●店名 天辛(てんから)新大前店
・電話番号 025-268-1581
・住所 新潟県新潟市西区坂井砂山3-11-8
・営業時間 11:00〜15:00(L.O.14:30)、17:00〜24:00(L.O.23:30)
・休業日 不定休

・天辛 新大前店|ラーメン[西区]|新潟グルメガイド(新潟県内5000件のグルメガイド)|トクだね!こまち
http://www.week.co.jp/ngg/122110/


そこは山形のラーメン屋でした。
ラーメン激戦区の新潟で戦うとなると、相当な武器が必要。
ここのラーメンは「ゲソ天」・・・つまり、イカの足を天ぷらにしたものが乗っかっているのです。
よもや、こんな珍しいラーメン店を引き当ててしまうとは・・・。

注文したのは当然、「ゲソ天らーめん(730円)」。
味は醤油味にしました。
このラーメンには、軽く盛られたライスが無料で付いてきます。

メニューを見てみますと、沢山チャーシューが盛られたものですら800円ちょっとしかしません。
全体的に、新潟のラーメン店よりリーズナブルな感じがしました。
また、学生さんに限りますが、学生証を見せれば無料で麺を大盛にしてくれます。
新潟大学の近くだけあって、そういう心遣いが嬉しいですね。

メニューに「ゲソ天」について説明が書かれていました。
イカ・・・じゃなくて、以下抜粋。


東北の地山形では、ゲソの天婦羅である「ゲソ天」が広く県民に親しまれています。
手打ちそばにゲソ天を入れたことがヒントでらーめんに入れて食べたところ「旨い」と評判になり、今では山形県民が好んで食べる大人気らーめんのひとつとなりました。
そして辛味噌らーめんも山形が発祥の地とされ、多くの人々に愛されてきました。
そんなゲソ天と辛味噌のおいしいらーめんを広く伝えたい、という思いで「天辛」と名づけました。


蕎麦に天ぷらは分かりますが、それをラーメンへ投入したというのは、予想外の発想です。
確かにこれは、新潟ラーメンの系譜には出てこないアイディアです。


gesoten01.JPG


これが「ゲソ天らーめん(730円)」です。
早速、ゲソの天ぷらを食べようと思ったら、予想以上に熱い!
食べるのに四苦八苦している間に、ラーメンのスープを吸った天ぷらが、ズリズリっと落ちてしまいました。
旨いけれど、熱いし、天ぷらが落ちてしまう。
これならばゲソ天は、ライスの上に盛ってくれている方が良いと思いました。

天ぷらがラーメンのスープの上に落ちて、見た目がものすごくギトギトした印象になりました。
しかし魚介系のスープのせいか、見た目とは裏腹に飲みやすかったです。
新潟のラーメン店の魚介系スープよりは、魚介臭くありません。
上に乗った僅かばかりのネギが、ふんわりと良い味を醸し出していたのも良かったです。

チャーシューは飾り程度はありますが、口に入れると素直に美味しいと感じられるものでした。
次回はチャーシューメンを頼んでみようかな。

麺は中太麺(太麺と言ってよいかも)です。
しっかりした麺で、スープを沢山絡めてくれます。

最初に感じた油ギッシュなイメージとは違い、誰でも抵抗なく食べられる醤油ラーメンではないかと思いました。
全てシンプルで、尚且つ丁寧な感じのラーメン。
そこに、全ての調和をぶち壊しそうな武器である「ゲソ天」が投入。
ある意味、ゲソ天を引き立てるために他の材料は控えめにしているのかも。

そしてそのゲソ天ですが、美味しいから幾らでも口の中へ入っていきます。
インパクト重視のラーメンかと思いきや、実は非常にバランスが良くて、年配の方でも抵抗感の無いあっさりラーメンでした。

「これから三軒目に見つけたラーメン屋で食べよう」というルールで偶然見つけたラーメン店。
それが思いのほかヒットでしたので、このルールで今後もラーメンを食べてみようかなと思いました。

Posted by kanzaki at 2010年01月25日 22:31