2010年04月05日

息をするだけより、イキイキしたい

NHKのAMラジオが好きです。
勿論、J-WAVEのようなFM放送も好きですが、また違う良さがあるのです。

特に、番組に寄せられる視聴者のお手紙や寄稿文が好き。
年齢的に上の方々が多いからかもしれませんが、原稿用紙に書いたような丁寧な文章が多く、派手さよりも奥深さを感じさせてくれます。

NHKのAMラジオで放送されている「つながるラジオ」という番組内にて、「いのちと絆(きずな)のメッセージ」というコーナーがあります。


●つながるラジオ「いのちと絆(きずな)のメッセージ」
http://www.nhk.or.jp/tsunagaru/inoti/


夕方の車中で聴いていたところ、一人の男性のメッセージが読まれていました。
その方は昔、会社にて人事課に所属していたそうなのですが、現在は車椅子生活。
彼は今、就職支援やシングルマザーの応援をする活動をしているそうです。

そんな男性のメッセージは、
「息をするだけより、イキイキしたい」
でした。

彼は一時、人工呼吸器を付けていたことがあるそうです。
そんな辛い経験から、単に息をするだけの生活ではなく、もっとイキイキした人生を歩みたいと感じたそうです。

その為には、一人で生きようなんてのはダメで、いろんな人と関わっていかなければいけません。
そして、イキイキとするには、人の為に何かすることが大切だとの事。

辛い思いをしたからこそ、そういう境地になれて実践できたのでしょうね。
辛いハンディキャップがあっても、イキイキとした人生を歩みたいと願う彼は、既にもうイキイキとした人生だと思います。

大抵、大きな目標を考えた時、「●●●●が出来るようになってから行おう」とか、「後、●●年が経ってから行おう」とか、先送りしようとするものです。
ラジオで読まれた男性の場合だと、「車椅子が無くても歩けるようになったら行おう」になってしまいますが、そんなのを待つのはとても現実的ではありません。
だからこそ彼は実行に移したのです。

目標というのは、それに到達するまでに過程が必要であり、いきなり到達出来るわけではありません。
だからこそ、早めのスタートが大切。
実行しなければ何も始まりません。

今、無縁社会なんていう言葉をよく聞きますが、やはりそれはおかしい現象です。
人との関わり合いを求めてだからでしょうか、ルームシェアの数が増えているそうですよ。
女性の場合、防犯的な意味合いもあるでしょうが、やはり人との交流が一番の要因のようです。
勿論、共同生活ですから、何から何まで自由ではありません。
少しは不満もあるでしょうし、我慢することもあるでしょう。
けれど、そういう事があるからこそ、お互いに譲り合いだとか、助けてあげようとか考えるのではないでしょうかね。

私も息をするだけの人生ではなく、イキイキとした人生を歩んでいきたいと思います。

Posted by kanzaki at 2010年04月05日 22:23