2010年06月27日

仕事をマルチタスクからシングルタスクへ変えた

ここしばらく、仕事の仕方を変えています。
具体的には、幾つもの仕事を同時並行に行うのではなく、一つが終わるまで、極力、別の仕事を行わないのです。

それまでは生産性向上の為、自分の能力と限られた時間を有効に使うには、マルチタスクが必要だと思っていました。

●マルチタスク - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%81%E3%82%BF%E3%82%B9%E3%82%AF

マルチタスク は、コンピュータにおいて複数のタスク(プロセス)を切り替えて実行することができるシステムのこと。マルチプログラミング、マルチプロセスともいう。逆に、同時に一つのタスクしか実行できない方式をシングルタスクという。

そういや、iPhone向け最新OS「iOS 4」でも、マルチタスクが可能になったことを大きく謳っていましたね。
コンピュータの世界だけじゃなく、仕事の世界でも、幾つもの仕事を同時並行で行ったりすることをマルチタスクと言ったりします。
けれど、人間はコンピュータじゃありませんので限界があります。
過度なマルチタスクは、かえって逆効果になっているようです。


●生産性向上にはシングルタスク志向が効果的!? : ライフハッカー[日本版]
http://www.lifehacker.jp/2009/06/post_950.html

●マルチタスクで人間の知力が低下する?--情報化時代のアイロニー - CNET Japan
http://japan.cnet.com/interview/story/0,2000055954,20082117,00.htm


上記の記事を読んだから、私自身もマルチタスクからシングルタスクな仕事の仕方にしたのではありません。
単純に「自分の限界が見えた」からです。
どんどんマルチタスクで業務をこなしていると、次から次へ仕事が降りかかってきます。
「おいおい、俺はスーパーマンじゃないんだぞ」と言いたくなります。
そこで、自分の仕事のペースを落としました。

自分自身を有能な社員だとアピールするつもりはありません。
今では会社の仕事以外にも、やらねばならぬ事がありますから、そんなに仕事を放り込まれても困ります。
会社は組織なのですから、一人が何でもやらねばならぬ環境の方がおかしいのです。

相手は自分に対して一つの仕事を指示しますが、それを受ける私はそうやって受けた仕事を沢山抱える訳です。
相手はそれなりの成果を早急に求めますが、私はその人の業務一つだけをやっている訳じゃないのです。
それなりに時間がかかるのです。

「そんなに出来るか!!」と声を大にしたいところですが、流石にそんな事はできません。
そこで、仕事の優先順位をつけさせてもらい(相手の求める締切りも一応考慮します)、自分自身がいつぐらいまでならば結果を出せることを最初から言っておきます。

書面やメールで受けた内容で、締切りが書かれていないものは、申し訳ないのですが優先順位はかなり後ろの方にさせてもらいます。

一つの仕事に対し、確実に成果を出してから次へ進むように意識するようになりました。
私が席を外している間に掛かってきた電話に対しても、以前ならば席へ戻り次第、すぐに折り返し電話をしていましたが、すぐに返事をすることは無くなりました。
よほど大事ならば、至急返事をして欲しいとか、どういう事をして欲しいのか伝言をするはずです。
それらが無いのならば、私の中では優先順位を後ろにしてしまいます。

以前は、頼られることは自分の存在価値の認識に重要だと思っていましたが、最近はそうは思っていません。
会社の仕事が、自分の人生の中心だった時とは違うので、考え方が変わってきたのかもしれませんね。
自分が在籍している会社以外にも、沢山の会社や仕事があり、色んな人がこの世の中で生きているを事を知ったせいでしょうかね。
フリーの仕事は、そういう広い視野を私に与えてくれました。

頼られる自分に誇りは無くなりました。
それより、私を頼らなくても自分で調べて、みんなが成果を出せる組織づくりが大事だと思います。

Posted by kanzaki at 2010年06月27日 22:46