2010年08月16日

新潟の夏野菜カレーとは(新しい新潟ご当地グルメ)

(1)新潟県は、「にいがた夏野菜カレープロジェクト」を実施しています

各県・各市にて、ご当地グルメが流行っている昨今。
新潟市ですと「タレかつ丼」等が有名ですが、ここに来て新たなるご当地グルメが誕生しました。
その名も「新潟の夏野菜カレー」です。
現在、県をあげて夏野菜カレーをプッシュしています。

●新潟県:にいがた夏野菜カレープロジェクト 実施中!
http://www.pref.niigata.lg.jp/syokuhin/natsucurry.html

暑い夏には、冷たいものもいいけれど、熱いものや辛いもので暑気払いはいかがですか?新潟県では、県民の皆様から旬の夏野菜の美味しさや楽しさを実感していただくため、県のコーディネートのもと、食品関連企業や産地が連携して一斉に「旬の夏野菜」や「食文化」を情報発信する「にいがた夏野菜カレープロジェクト」を展開中です!
この夏は、「にいがた夏野菜カレー」で、太陽の恵みをいっぱい受けて旨味の凝縮した「にいがた夏野菜」の美味しさを再発見し、「新潟にいてよかったな・・・」と改めて実感してみませんか?


先日、地元のテレビ局制作の番組でも、伊勢みずほさんがナビゲーターとして夏野菜カレーを紹介していました。

●THE新潟スペシャル(TOPページ)
http://www.ohbsntv.com/niigatasp/
(一ヶ月後、夏野菜カレーはバックナンバーのページで参照となります)

カレールウの購入金額が多い市は、一位がなんと新潟市なんだそうです(1,785円)。
また、生鮮野菜の購入金額が多い市も、一位が新潟市なのです(83,676円)。
カレーと野菜がこれだけ沢山食べられているのですから、それをご当地グルメとして考案してもおかくしありませんよね。

カレーと言えばご飯が欠かせませんが、新潟県の妙高市では、カレー専用のお米「華麗舞(かれいまい)」が存在します。
このカレーに合う米「華麗舞(かれいまい)」は、「第11回米・食味分析鑑定コンクール国際大会」(米・食味鑑定士協会主催)で、特別優秀賞を受賞しました。
華麗舞は、ハウス食品などとの共同研究で生まれ、市内の農家が平成19年から生産。
カレーになじみ、もっちりとした食感が特徴です。
大会には、国内外の米産地から2851点が出品され、華麗舞は「カレーに合うお米部門」で、特別優秀賞に選ばれました。

●ハウス食品(株)(東京都千代田区)、カレー専用米「華麗舞」の作付け開始
http://agri-biz.jp/item/detail/278

新潟県には様々な野菜がありまして、特に長岡市の野菜は特徴的なものが多いです。

●長岡野菜ページ(夏野菜)
http://nagaokachuoseika.co.jp/w/001/0001/index.html

・長岡巾着なす:
”盆だてがんにナスの皮の雑炊……・”長岡甚句に唄われているのがこのナスである。
明治時代中頃、中島地区で栽培が始まった。
大型の丸っこいナスで果肉がしっかりしている。
全国のナスでこれほど果肉が堅くてうまいナスはない。
古来、ふかして生姜、芥子あるいはゴマをふって醤油で食べるふかしナス、又は煮付けにしたり、味噌味のナス炒め、しぎ焼きにしたりと長岡の夏を彩る代表といっていい。

・梨なす:
明治の中頃、市内中島地区で栽培が始まった。
食べてみたら梨のようにみずみずしく甘かったのと洋梨の形をしていたので梨ナスの名がついたとのこと。
皮も実も柔らかく浅漬けにする。
好みにもよるが完全に漬かりきるてまえの半生の状態で醤油をさして食べるのを良しとする。
ナスのうまみがストレートにわかるからだ。

・糸うり:
金糸瓜(ソーメン南瓜)の未熟果を浅漬けにして食べるのは長岡独特の食べ方である。
その食感の面白さは根強いファンを持つ。
もっと多くの人たちが楽しんでほしいものだ。
知られざる逸品というべきか。

・ゆうごう:
夕顔の実である。
長岡弁でユウゴウとなまってしまった。
大きいものは70〜80センチにもなる。
鯨汁になくてはならぬもの。
茹でてあんかけも有名。

・かぐらなんばん:
なんばんが日本に渡来したのが15世紀のことで、またたく間に全国に広まった。
その古い種類が山古志に残っている。
ゴツゴツした姿が神楽面を連想させる所からこの名がついたとされる。
中の種を中心とした白い綿のようなものが辛い。
永い間あまり知られてなかった食材で今後の研究の楽しみもある。


カレーが嫌いな人は殆どいないでしょう。
また今年のような猛暑は、食欲も減退気味になります。
そんな時、カレーはスパイシーさから食も進み、更に野菜とご飯も食べられて、栄養面でも重宝です。

カレーという超メジャーな食べ物をご当地グルメにする為、食材豊富な新潟では「夏野菜」を使用しました。
カレーと夏野菜。
とても開放的で明るいイメージですし、これは支持を得られるのではないでしょうか。
冒頭で紹介しました「THE新潟スペシャル」のページに、テレビで紹介されたお店が掲載されていますので、地元の方は食べに行ってはどうでしょうか。


(2)実際に夏野菜カレーを食べに行きました

「夏野菜カレー」というものが、どれほどのものなのかを実際に食べたくなりました。
そんな訳で、「THE新潟スペシャル」にて紹介されていました「欧風カレー食堂JIZI」へ行ってみました。

●欧風カレー食堂 jizi ジジ のホームページへようこそ!!
http://www5b.biglobe.ne.jp/~jizi/

●欧風カレー食堂JIZI ジジ - 新潟/欧風カレー [食べログ]
http://r.tabelog.com/niigata/A1501/A150101/15000084/

TEL 025-241-1989
住所 新潟市中央区南万代町13-2-3 ラ・プラージュ1F
交通手段 新潟駅から455m
営業時間 [火〜金] 11:30〜14:30 17:30〜21:00 [土・日・祝] 11:30〜15:00 17:30〜21:00
ランチ営業、日曜営業
定休日 月曜日

新潟駅の近くにある小さなお店でして、非常に人気があります。
私もちょくちょく、ここのチキンカレーを食べています。
現在、夏季限定で「夏野菜カレー(1,000円)」が食べられます。
新潟市中心街で、夏野菜カレーを食べるならば、ここが一番オススメだと思います。
駐車スペースが2台程度しかありませんので、道路を挟んで向かいにあるコインパーキングに駐車するのが良いかと思います。
また、「食べログ」にもあるとおり、大きな道路に面してはいるものの、奥まったところにあるので、見過ごして通りすぎてしまうかもしれません。
現在は、店の前に「にいがた夏野菜カレープロジェクト」ののぼりがありますので、まだ分かりやすいかも。

これが、夏季限定「夏野菜カレー(1,000円)」です。

summercurry01.JPG
※「欧風カレー食堂JIZI」夏野菜カレー(夏季限定)1,000円、iPhone4で撮影

カレーと言いますと、野菜はカレールウと一緒に煮こむものですが、夏野菜カレーは野菜を別に炒めてライスの上へ盛ります。
(1)で紹介しました長岡市の夏野菜を使ったご当地カレーですと、各野菜をフライにしてうまみを閉じ込めているものもあります。

カレールウはスパイシー。
じゃがいも、ピーマン、茄子などは同じ大きさにしてあるので、各野菜の食感の違いが楽しめました。
また、味の決め手は「玉ねぎペースト」です。

「THE新潟スペシャル」で、この夏野菜カレーの作り方を紹介していました。
まずは玉ねぎペーストの作り方ですが、皮をむいた大量の玉ねぎを三日間煮ます。
これにより、玉ねぎの旨み(甘み)を極限まで引き出します。
茶色くなった玉ねぎをすりつぶし、香味野菜、スパイスを加え水分をとばします。
溶かしたバターに玉ねぎペースト・スパイスを加えます。
玉ねぎペーストを作った際の煮汁を使ったもの、そしてビーフの二種類のブイヨンを用意して加えます。
塩と生クリームで味を整え、小麦粉でとろみを付けて煮込みます。
煮込む期間は三日間。
野菜を別にする理由は、一般に二日目のカレーは野菜の旨みが出て美味しいけれど、再加熱するともったりした食感に戻ってしまうからだそうです。

夏バテで疲れていた私ですが、ちゃんと完食しましたよ。
食が細くなっていた私でも食べられるぐらいですから、体がこの夏野菜の美味しさと栄養を欲していたのでしょうね。


(3)家で、夏野菜カレーを作ってみた

summercurry02.JPG
※神崎の夏野菜カレー、iPhone4で撮影

カレーはお店だけではなく、自宅で作って食べるのも美味しいですよね。
そんな訳で、自宅でも夏野菜カレーを作ってみました。
野菜は、じゃがいも、ピーマン、茄子などを同じぐらいの大きさに切って炒めました。
カレールウは、市販のカレールウに、ホタテやツナ等を入れてみました。
やはり炒めた野菜は、煮込んだ野菜とは違う食感が味わえて新食感です。

以上、新潟の夏野菜カレーについてご紹介しました。
カレーは誰でも手軽に作れるものです。
それぞれの家庭によって、工夫の仕方も様々。
夏野菜カレーに「絶対、こうでなくてはいけない」というものはありません。
どうぞ、それぞれの好みで味わってみてくださいね。

Posted by kanzaki at 2010年08月16日 18:41