2010年10月14日

みひろさんの自伝小説を映画化した「nude」公開。新潟・市民映画館「シネ・ウインド」にてご本人が舞台挨拶【2】(画像あり)

※この記事の最後にもう5枚、写真を追加しました。

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前回の続きです。

※前回の記事: みひろさんの自伝小説を映画化した「nude」公開。新潟・市民映画館「シネ・ウインド」にてご本人が舞台挨拶【1】(画像あり)
http://kanzaki.sub.jp/archives/002186.html


●違う役柄で登場し、別の人が自分を演じていることについて:
・私が演じている人物(事務所の先輩)が、渡辺奈緒子さん演じるみひろに言っている言葉があります。
それは前から自分の心に言い聞かせていた事なのですが、それを自分を演じている渡辺奈緒子さんに言うのが不思議な感覚でした。
泣くようなシーンではないのですが、なにか込み上げてくるものがありました。
泣きそうになりましたが、押し殺して我慢しました。


●今後の展望について:
・お芝居としては、漫画原作の「ざんねんなこ、のんちゃん。」「打撃女医サオリ」の実写版を撮影しました。
発売はいつになるか分かりませんがDVDで見られるので、是非楽しみにしていてください。

・「ざんねんなこ、のんちゃん。」ですが、私は今28歳なのに中学生役をやっています。
周りの役者は本当の中学生ばかりです。
私は、眉上前髪パッツンの黒髪のカツラを被って、残念な子を演じています。
どっちかというと、ドMな子の役です。
一方、「打撃女医サオリ」は、バットで人を殴って病気を治すという役です。
「ざんねんなこ、のんちゃん。」と「打撃女医サオリ」は、両極端な作品でした。
二つの私が見られますよ。

※元AV女優のみひろ、ザンネンな美少女中学生に変身!漫画実写化で早くもザンネンなパンチラ姿も披露! - シネマトゥデイ
http://www.cinematoday.jp/page/N0027253

※VAP 東京思春期 Official Web Site『ざんねんなこ、のんちゃん。』情報サイト
http://www.vap.co.jp/tokyo-shishunki/001nonchan.html

※VAP 東京思春期 Official Web Site『打撃女医サオリ』情報サイト
http://www.vap.co.jp/tokyo-shishunki/002saori.html

・新潟が大好きなので、これを機に新潟で沢山お仕事をしたいです。

・サッカー場「ビッグスワン(東北電力ビッグスワンスタジアム)」に行きたいです。
まだ行った事がないんです。
サポーターの格好をして、アルビレックス新潟を応援したいです。
にわかサッカーファンなので、あんまし詳しくないんですけれどね(笑)

●新潟のファンへ向けてのメッセージ:
・今日は雨の中を来ていただいて、どうもありがとうございます。
私の今まで生きてきた中で、一番悩んで葛藤して、凄く内容の濃い人生の中の一部を映画化することになりました。

・タイトルが「nude」という事で、裸をイメージしがちだと思うのですが、心の部分をさらけ出して表現しているので、なにか感じていただければと思います。

※※※※※

以上です。
その後、映画を見ました。

映画の内容・あらすじは、高校を卒業した主人公が上京後、アダルト系の事務所にスカウトされ、いつしかAV女優として活躍するまでのお話しです。
アダルトに身を染めることによって親友・恋人を失うのですが、それでも自分の決めた道を進んでいく姿を表現しています。

主演の渡辺奈緒子さんは、パッと見は黒木メイサさんに似ていて、みひろさんとは違う印象です。
けれど、ささやいたり、小さく話す時の声が、みひろさんにそっくりでドキリとしました。
劇中、裸になりますし、AV撮影シーンも男優相手に吹き替え無しでやっています。
けれど、汚らしい感じにはなっていないので、女性でも抵抗なく作品を見ることができると思います。
実際、女性の観客もいました。

演技としましては、主人公の高校時代の同級生役を演じた佐津川愛美(さつかわあいみ)さんが光っていました。
自分の親友が出演しているAVをお菓子をバリバリと食べながら暗い部屋の中で見るシーン。
目の前にある現実をどう受け止めたらいいのかを悩む姿が、非常によくあらわれていました。

劇中、AV女優になることによって、親友と恋人が主人公の元から去ります。
できれば、この二人との関係が元に戻ればいいのになあと思いました。
二人共、主人公を今まで支えてきた人達で、なんにも悪いところはありません。
去った後、何もこの二人について語られていないのが残念でした。
両者とも、キャラがしっかりしていただけに、再び主人公の支えになってくれるストーリー展開だったらなあと感じました。
この作品は自伝的小説が原作ですから、いってみればノンフィクションです。
ですから事実は曲げられないので、そこは仕方がないのかな。

映画そのものは、淡々と進みます。
最後も大きな展開がある訳じゃありません。
AV女優として今後も続けるというところで終了。
せっかくならばAVをきっかけに、芸能界へ羽ばたくという「逆転劇」の部分を見てみたかったです。
失ったものが大きい分、それと同等以上のものを得るものが無いと、悲劇で終わってしまいますから。
原作では、そこまで語られていないのかもしれませんが・・・。

「ゲゲゲの女房」がヒットした要因の一つに、貧乏生活から一転して人気漫画家になる逆転劇があります。
今回の映画でも、そういう芸能界へのステップも描いてくれたら、淡々と進まずに盛り上がったのかなあと思いました。

これから、みひろさんは売れるでしょう。
これは間違いありません。
いつか、テレビのバラエティー番組(例えば、金スマ等)で、彼女のこれまでの人生を振り返る事もあるでしょうから、逆転劇の部分はそちらで見られればと思います。

この映画は、みひろさんの「名刺」になると思います。
自分がどういう人間なのかを知ってもらうための名刺。
この名刺が大勢の人の目にとまり、芸能界で大きく羽ばたくことを祈っています。

そして、こういう場をもうけてくれた「シネ・ウインド」さんに感謝です。
これからも、シネコン等では見られない様々な素晴らしい作品を公開してもらいたいです。

以下、撮影タイムの時の模様です。

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Posted by kanzaki at 2010年10月14日 20:26