2011年09月12日

合同大学祭とは?〜大学の垣根を越えて地域に発信

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新潟経済社会リサーチセンター月報に、「合同大学祭」という単語が掲載されてました。

合同大学祭とは、地方の複数の大学が合同で開催する学園祭です。

各大学が単独で開催する大学祭とは関係がありません。
そのため、大学当局は関知していません。

これは、地域振興と学生自身の成長が目的です。
すべて学生スタッフの手作りで企画・運営されています。

2010年秋、広島市にて「広島キャンパスフェスティバル」が開催されました。

●CAMFES 広島キャンパスフェスティバル
http://cam-fes.com/

2009年から開催されており、昨年は県内14の大学が参加しました。
スタッフ40名が中心となって企画。
会場内には、日頃の研究やサークル活動を紹介するブースを開設しました。
学生や家族連れなど、1万人もの人出があったそうですよ。

2011年5月4日・5日には、「弘前6大学合同チャリティ大学祭」が開催されました。
青森県弘前市にて、東日本大震災の被災者応援のため、募金や学用品が集められました。

今後も各地で合同大学祭は増える見込みです。
地方自治体の後援、地元企業からの協賛・協力もあって、地域イベントとして定着させていく動きもみられています。

大学の枠を超えたつながりは、やはりインターネットの普及が大きな要因でしょう。
容易に呼びかけや連絡を取り合うことが可能になったからです。

若いうちから、こういった事に携わることは、非常に良い経験になるでしょうね。
大変、素晴らしいことだと思いますよ。

いずれ、その企画・運営の手腕を地元の祭りや地域活性化に役立ててもらえれば、尚更うれしいです。

内閣府の調査によりますと、日本人の3人に2人(66%)が、「社会のために役立ちたいと思う」と答えています。
近年、ボランティア活動は活発化しています。
成熟した市民社会の実現には、欠かせない要因でしょう。

自発的な活動ですから、自己実現や自分探しにもつながっています。
合同大学祭も、学校内の活動とは離れたところで行われているので、自発的・積極的な活動といえましょう。
上記の例を見ますと、市民との接点としての役割、社会貢献へもつながっています。

働くことでお金を稼ぎ、それを元手に市民生活をしているからといって、社会の仕組みを把握しているわけではありません。
「社会のために役立ちたいと思う」と答えている人が多いですが、中には「今は社会のために役立つ活動をしていない。あくまで願望」という人もいることでしょう。

具体的に何をするかは、人それぞれ。
けれど、何かしら行動をすることで、「無縁社会」と呼ばれて久しい世の中を打破できるのではないでしょうかね。

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Posted by kanzaki at 2011年09月12日 22:01