2011年12月20日

オモチャ業界のクリスマス商戦佳境〜節電からボードゲーム好調、スマホ人気でタッチパネル玩具登場、仮面ライダーやリカちゃんも根強いです

クリスマス商戦が佳境に入りました。
各社とも電力不足を意識して、電気を使わないボードゲームなどを投入し、クリスマスの消費ムードを盛り上げようとしています。

【節電関連のオモチャが人気】

景気の先行きが不透明ですが、そんな時でも「不況に強い」のがオモチャ業界です。
今年も売り上げを堅調に維持しています。

東日本大震災以降、電気を使わないで、みんなで遊べるオモチャが再ブレイクしています。

例えば、「人生ゲーム」や「野球盤」に代表されるボードゲームです。
節電が叫ばれたこの夏は、例年の1.5倍もの売り上げを記録し、その勢いは冬に入っても維持しています。

●「人生ゲーム」公式サイト(タカラトミー)
http://www.takaratomy.co.jp/products/jinsei/

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●「野球盤」公式サイト(エポック社)
http://epoch.jp/ty/yakyuban/

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電池が無くてもライトが光って音が鳴るミニカーも注目されています。

●電池がなくても光る!鳴る♪ エコロ (税込各1,659円)
http://www.megahouse.co.jp/megatoy/products/item/704/

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エコロは「電池不要」なのに「光って音が鳴る」ハイブリッドミニカーです。 手で車体をコロコロ動かすと、ピカピカ光って、サイレンなどの音が鳴る『ころがし発電ユニット』を搭載しています。 電気の大切さを再認識した今、新しい世界を担う子ども達に「楽しみながら電気の大切さやエコロジーを体感して欲しい・・・」 そんな想いからエコロは生まれました。

【タッチパネル式のオモチャに注目】

大人の世界でも、「iPad」などのタブレット型携帯端末、「iPhone」などのスマートフォンが人気ですよね。
画面に指で触れて操作するタッチパネルが特徴です。

●iPad 2(アップル)
http://www.apple.com/jp/ipad/

ipad2touch.JPG

そういった端末の普及が反映し、タッチパネルで操作できるオモチャが登場しました。
子供たちは、大人たちが使っている道具に憧れますからね。
特撮ヒーローの変身アイテムもそういった事を意識しており、昔は腕時計型の変身アイテム、今ですと携帯電話型をしています。
もちろん、タッチパネル型のアイテムもありますよ。

子供たちに人気のアンパンマンにも、タッチパネルのオモチャがあります。

●アンパンマン タッチで知育!アンパンマンパッド (バンダイ)
http://amazon.jp/dp/B004WLSP32/

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「子供は大人がスマートフォンを操作するのをまねたがる」と発案、開発したものです。
画面に表示されるアイコンをタッチすると、内蔵のスピーカーから言葉の発音や音楽が流れます。
画面に指をあてたまま前後左右にスライドしても操作できるほか、画面を横に倒すと横向き用画面に切り替わるなど、iPad顔負けの本格的な作りこみです。

女の子向けのタッチパネル玩具もあります。

●ジュエルポッドクリスタルピンク(ジュエルペット-宝石の目をもつ33匹のペットたち!)(セガトイズ)
http://amazon.jp/dp/B0055VHISG/

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スマートフォンのような端末です。
ペットを育てたり、ジュエルポッド同士でメールの送受信やぺットの交換も出来ます。
8月上旬に発売したピンク色が好評だったので白色も追加。
来年3月までにシリーズ20万台の販売を目指します。
ストラップやデコレーションキットなども合わせて発売するところが、本物のスマートフォンみたいですね。

【定番も勿論人気】

ロングセラー商品も根強い人気です。

毎年、仮面ライダーの変身ベルトは売れすぎて、店頭に無い状態です。
日曜の朝、デパートの前には、購入整理券を手に入れるために親御さんたちがズラリと並ぶのも当たり前の光景になっています。

●仮面ライダーフォーゼ 変身ベルト DXフォーゼドライバー(バンダイ)
http://amazon.jp/dp/B005EVC5CG/

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変身スイッチを順に押し、レバーを倒して変身。
さらにセットしたアストロスイッチを押すと、音声と対応する箇所のLEDの発光が楽しめます。
別売りの何十種類もあるスイッチをコレクションするのも楽しみのひとつです。

女の子はやはり、リカちゃんです。

●リカちゃん(タカラトミー)
http://licca.takaratomy.co.jp/

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公式サイトのブログに目が点になりました。

そんな訳で、世相を取り入れながら好調を維持する玩具業界。
子供たちへのクリスマスプレゼントの参考にしてみてください。

※※※※※

上記で節電のことを書きましたが、冬も引き続き、節電が叫ばれています。

【関西電力の管内で節電スタート】

昨日19日から、関西電力の管内にて「冬の節電」がスタートしました。
前の冬より、10%以上の節電を要請しています。

●節電期間:
来年3月23日までの約3カ月間(年末年始除く)
平日の午前9時〜午後9時


節電を要請している理由は、原発の定期検査を相次いで実施し、全11基のうち10基が停止しているからです。
来年2月には残る1基も停止してしまいます。
最大8%の電力不足になる恐れがあります。

節電と他の電力会社からの調達で、電力不足による停電を回避したいと考えています。

【企業も家庭も、節電には消極的】

夏の節電と違って、企業も家庭も、今ひとつそういった雰囲気にはなっていません。
節電時間が平日の午前9時〜午後9時と、長時間だというのも原因です。

企業ですと、パナソニックが意欲的です。
夏にも実施したエレベーターの間引き運転に加え、月2回の定時退社を週2回に増やします。

同じ業界のシャープは、夏から続く節電対策に上乗せできるのは、せいぜい温度調節ぐらいしか余地が無いと言っています。

各家庭の取り組みは不透明です。
1日2回の電力使用のピークは朝と夜です。
どこの家庭でも、暖房や調理器具を使う時間帯のため、分散が難しいのです。

チラシなどで節電協力を呼びかけているそうですが、効果的な対策がないのが実情です。

Posted by kanzaki at 2011年12月20日 13:04