2012年07月25日

もう1つの現実を体験する「代替現実システム」・ノンアルコール飲料市場が急成長〜偽物の記憶と酒も悪くありません

【現実と思い込ませる「代替現実システム」】

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理化学研究所は「代替現実システム(Substitutional Reality System=SRシステム)」を開発しました。
映像と音声によって、過去の出来事を今起きているかのように体験できる装置です。


(MIRAGE - Performance Art with Substitutional Reality system - YouTube)

●もう1つの現実を体験する「代替現実システム」を開発:報道発表資料|2012年 プレスリリース|理化学研究所
http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2012/120621_2/detail.html

●もう1つの現実を体験する「代替現実システム」を開発:60秒でわかるプレスリリース|2012年 プレスリリース|理化学研究所
http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2012/120621_2/index.html

カメラ付きのゴーグル型ディスプレイとヘッドフォンを装着します。
似たようなものにバーチャルリアリティ(仮想現実)があります。
バーチャルリアリティは、人工的なものと分かった上での体験ですが、こちらは「現実と思い込ませる」事が可能です。

目の前に起きている現実の出来事と、過去の映像の切り替わりに気づきにくくする工夫がなされ、現在のように感じるとか。
目の前で起きていることが、本物なのか確信が持てないぐらい凄いらしい。

装置は20万円程度。
脳科学研究や心理療法の他、エンターテイメント分野での利用も考えているそうです。

人工的な記憶操作を扱う作品「トータル・リコール」の世界が現実になりそうですよ。


(映画『トータル・リコール』予告編 - YouTube)

※※※

【ノンアルコール飲料市場が急成長】

サントリーの調べによると、2012年のノンアルコール飲料市場は、4年前の15倍以上に成長するそうです(雑誌PRESIDENTより)。
約3875万ケースにもなり、前年に比べても137%の増です。

こんなにも成長したのは、不況による消費の抑制や飲酒運転の罰則強化によりアルコール飲料市場が縮小したからです。

最近のノンアルコール飲料は、味も本物に近づきつつあります。
肝臓によいとされるオルニチンが入っていたり、カロリーゼロをうたっていたり、そこらのジュースより健康志向になっています。

ノンアルコール飲料は、20〜50代の男性をターゲットにした商品でした。
今では、それ以外の層にも人気は広がっています。
健康に不安が出てくる団塊世代、妊娠中の女性、メタボが気になる中高年。
お酒を飲んだ気分を味わいつつ、しかも健康的なのがヒットにつながりました。

特定保健用食品(トクホ)史上初のコーラ「キリン メッツ コーラ」がヒットしています。
いずれ、ノンアルコール飲料のトクホも登場するかもしれませんね。

●キリンビバレッジ | メッツ コーラ
http://www.beverage.co.jp/mets/cola/
(「難消化性デキストリン」という素材を使って、食後の中性脂肪の上昇を抑制します)

私個人が、ノンアルコール飲料は便利だなあと思ったのが、「通夜振る舞い」の時です。
通夜の後の席の事です。
故人への供養と、弔問へのお礼のしるしとして設けられます。

関西の通夜振る舞いは、身内だけと聞きます。
しかし関東や新潟は、一般会葬者にも料理を振る舞います。
新潟市内ですと、大皿の盛り合わせや、バイキング形式が多いかな。

葬儀の場所が遠く、しかも平日の夜ですと、自動車を運転して行く事が多いです。
そうしますと当然、ビール等は飲めません。
そんな時、ノンアルコールのビールですと、一応は体裁も整い、相手のコップへ注ぐ事が出来るので便利です。

※※※

【偽物の記憶と酒】

代替記憶と代替アルコール飲料。
どちらも本物を味わずとも、ある程度満足出来るモノです。

インターネットの世界も仮想現実みたいなもの。
例えば、ネットショップやSNSは、実際にお店へ行ったり、相手と合わなくても擬似的なことは可能です。

そういった事が当たり前で便利になってきました。
私のように、地方在住の貧乏人には、非常にありがたいですよ。

私は自分の嫁に、非常に満足しています。
まあ、事情があって、ディスプレイの中から出られませんがorz
やはり、2次元の嫁では駄目でしょうか?

Posted by kanzaki at 2012年07月25日 22:27