2012年09月12日

なぜ、人はハンバーガーを夜食べないのか?〜夜は牛丼

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これから24時間、アップルのiPhone5、ニコンのD600(廉価フルサイズセンサーデジタル一眼レフカメラ)の発表と目白押しです。
まずは、日本時間で翌13日の午前2時からの発表イベントが楽しみですね。
私は既に予約していますが・・・。

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外食が不況の中、ファストフードは絶好調です。
2012年の市場規模は、3兆57億円です(前年比3.1%増)。

特にハンバーガーと牛丼は目覚しいです。
市場規模は、ハンバーガーが7215億円(前年比3.5%増)、牛丼は3660億円(前年比6%増)です。

ハンバーガーと牛丼では、利用される時間帯に違いがあることが分かりました(雑誌PRESIDENTより)。

【昼のハンバーガー、夜の牛丼】

ハンバーガーはランチの時間帯に利用が集中していました。
利用率は、全体の60%です。

一方の牛丼は、ディナーの時間帯に利用が集中していました。
利用率は、全体の45%です。

この調査結果を富士経済はこう分析しています。

「ハンバーガーはメニューの2極化が進んだ。
高めの価格帯も充実していて、ランチタイムでの選択肢が多い。
一方、夕食にはご飯物という日本人の食習慣が影響して、牛丼はディナーが中心。
仲間との一杯後の深夜需要も見逃せない」

【朝はこれからの開拓市場】

朝の利用割合は、ハンバーガーが12%を超えています。
一方、牛丼は4.9%にとどまりました。

朝食の時間帯は、主に出勤や通学途中の人達をターゲットにしています。
日本では、朝食は家で食べるものという固定観念が壁になっています。

しかし両陣営とも、モーニングメニューの充実をはかり、朝需要の掘り起こしに力を入れています。
ファストフード全体も活気づくかもしれませんね。

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【食べたい時間帯というのはありますよね】

朝、蕎麦やうどんを食べるのは、全く抵抗がありません。
駅のホームをはじめ、立ち食いそば・立ち食いうどんは昔からの定番ですものね。

同じ麺類でも、ラーメンを朝に食べるのは、あまりピンときません。
それを逆手に、「朝ラーメン」を売りにしているお店もあります。
朝ラーメンは、福島県喜多方市や静岡県藤枝市に見られる習慣ですが、全国的なブームとまではいきません。

「朝カレー」は、メジャーリーガーのイチローが実践しているという事で有名になりました。
脳の活性化やダイエット効果等を期待されています。
ハウス食品が朝専用のレトルトカレー「めざめるカラダ 朝カレー」を発売しました。
元ネタになったイチロー本人は、実は話題になった頃には朝カレーは食べておらず、主に「食パンとそうめん」だったというオチがついています。

さすがに、朝から焼肉やお好み焼きを食べる豪快な人は、あまりいません。
それらは、夕食というイメージが私にはありますが、近所のお店を見回しますと、ランチメニューを低価格でやっています。

食べ物によって、食べたいと思う時間というのはありますよね。
いくら大好きだからといって、三食同じものを食べ続ける人は、あまりいません。

それを逆手に、あまり食べられる事のなかった時間帯に新メニューを投下して、新規開拓するのは、マーケティング的には面白い戦略です。

Posted by kanzaki at 2012年09月12日 23:41