2012年10月22日

「ローンの支払いが重い」「お金が貯まらない」理由〜東京大学卒業の住職・小池龍之介さんのアドバイス

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東京大学卒業の住職・小池 龍之介(こいけ りゅうのすけ)さん。
執筆活動など、多方面で活躍中しています。
仏教の側面から、悩みを抱えた現代人へアドバイスをしています。

●家出空間[iede cucan]
http://iede.cc/

仏教的な専門用語はすっ飛ばして、この方のアドバイスを読んでみました。

「自分に与えられた立場をまっとうすることが大事」
「未来の不安にとらわれず、今やるべきことに集中しましょう」
というのが根幹にあるように思います。

更に要約すると、「身の丈にあった生活」を推奨しています。
今回、お金にまつわるアドバイスをご紹介します。

【ローンの支払いが重い】

買い物をする際には、身の丈にあったものを買うのが肝要です。
収入と支払い能力に見合った買い物ならば、ローンに圧迫されません。

人はついつい、高級なもの、分不相応なものに手を伸ばします。
その結果、ローンに苦しみます。

つい背伸びしてしまうのは、それ自体がどうしても欲しいわけじゃない。
そうした高級なものを手に入れる事で、「自分のグレードを上げたい」、「自分の価値を高めたい」と欲望が働いている場合が多いのです。

これは、「慢」の煩悩がなせる業です。
慢(まん)とは、仏教が教える煩悩のひとつ。
他人と比較して思い上がることを言います。

ローンだけではなく、例えば、自分のお小遣いが少ないと思う事もあるでしょう。
これは、欲しいものがありすぎるだけではありません。
一番の理由は、「自分の力を実感できるから」です。

お金を使うことで、モノやサービスを受け取る側になります。
それは、モノやサービスに関わる人間を支配できるようになるということ。
「支配欲」が満たされるということなのです。

自分の力を実感することは非常に、「慢」を刺激します。
その快感が強烈なために癖になりやすく、どんどんお金を使ってしまいがちです。

日々の生活で、精神的に満たされない人、自分の力を実感できない人ほど、その欠乏感や無力感を覆そうとして、買い物に走るケースが一般的です。

この心のカラクリに気づけば、過度なローンを組んだり、買い物をしすぎたりといったことが、自戒できるのではないでしょうか。

【お金が貯まらない】

仏教的には、「欲望」は「苦しみ」から生じます。
ストレスはたまると、その苦痛を紛らわそうと、刺激をくれる欲望が湧いてくるのです。
ストレスが大きくなるほど、欲望が増大します。

無駄な消費を避けるには、欲望を減らすこと。
それには、ストレスフルな仕事のやり方を回避することが重要です。

休むときには、頭を切り替えることが、仕事のストレス解消になります。
スポーツや登山など体を動かすのは、頭の切り替えに有効です。

甘いモノやお酒を飲むなとは言いませんが、癖になるのは問題です。
仕事帰りの一杯がパターン化すると、お酒によるストレス発散の快感を味わいたいがため、無意識のうちに仕事のストレスを増やしたりもするので注意を。

※※※

【神崎は断捨離派】

「身の丈にあった生活」には、お金の管理が重要となります。
見栄をはるための無駄な出費は避けたいものです。
また、ストレスをためない事も、浪費回避に大切なようです。

私は、身の丈にあった生活をするために、所有しているモノの数を少なくしています。
今風に言えば、「断捨離」でしょうか。

所有するモノの数が少なければ、管理するストレスが無くなります。
多少、程度の良いものを揃えたところで、トータルの数が少ないから出費は抑えられます(程度の良いものは、丈夫で長持ちしますし)。

私が考えるに、「家」「クルマ」「保険」の3つが、支出の負担増加の原因だと思います。

家は賃貸。
クルマは捨てました。
保険は掛け捨てです(独身ですし、保険で貯蓄は考えていない)。
そんな事もあって、割かし身軽に生きています。
支出の負担が少ないから、急な出費や交際費にはあまり困りません。
人との繋がりには支出はおしまない方なのですが、そういう事が出来るのも、大きな支出が無いからです。

大学を卒業してから16年間、奨学金の返済が大変だったせいもあります。
高校、大学と奨学金を借りていました。
大学では二つも借りていたので、返済額は相当なものです。
あの時の経験(トラウマ)から、大きなローンや支出にリミッターがかかっているのだと思います。

結婚していれば、また違うのでしょうけれどね。
しかし幸い、私には2次元の嫁しかいないので問題なし・・・orz

Posted by kanzaki at 2012年10月22日 23:01