2013年04月30日

人生の岐路で「モノを捨てる」ということ

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【捨てる1】


新聞の投稿欄に、「捨てる」という特集がありました。


75歳の女性は、後期高齢者になって、一番先にやらなければならないのが「身辺の整理」だと語ります。


嫁ぐ日、母が持たせてくれた着物類。
読書好きなので、増えていった書籍の数々。
そして、10年前に他界した息子の衣類など・・・。


亡き息子の背広をゴミ袋へ入れようとしました。
すると、いそいそと背広姿で出社して行った日を思い出しました。
若草色のシャツを手に取れば、初夏の日、友達と遊びに出かけた日が蘇ります。


自分の衣類に目を向ければ、豊かでない家計の中から、母が持たせてくれた紋付袴など・・・。
みな母の思い出に繋がります。


本だって、縛って積み上げると背文字が目に留まり、もう一度読んでみようかと抜き取ったり。
捨てるとは、なかなかつらくて勇気のいる作業だと思ったそうです。


身辺整理はなかなかはかどりません。
けれど、確実に老化は進むし、残された者に少しでも迷惑をかけないようにと思います。
なるべく買わず、少しずつ勇気を出して身辺整理をしたいそうです。



【捨てる2】


日常生活に支障をきたしてきた義母と同居する為、引越しをすることになった55歳の女性。


引越しの荷物を減らすため、とにかく捨てました。
とっておこうとか考える時間も無い状況での処分。


処分費用も相当かかりましたが、それ以上に、エネルギーを要したそうです。
3週間にわたり、毎回、大袋10袋以上を捨てました。


使用できる家電も、もったいないという気持ちと戦い、処分しました。


非日常で非実用的な思い出の品など、感傷にひたる間もなく即処分。
必要最低限、今現在使用するもののみ残しました。


この引越しで、「物」だけではなく何か「大切なもの」も捨て去ってしまったように思っているそうです。
一見、無駄と思える非日常で非現実的な物をとっておけることは、実に幸せで、贅沢なのだと気づかされたそうです。



捨てざるを得ない状況で、そのモノにまつわる思い出がよぎり、捨てるのに躊躇することは往々にしてあるものです。
また、「もしかしたら、また使うかも」という気持ちも邪魔をします。


新聞の投書に、入院手術により、モノを手放さなければならない方もいました。
今まで築き上げてきたものが崩壊し、酒も腹一杯の食事も出来なくなりました。


しかし、捨てることは同時に、新たな始まりの一歩と考えたそうです。
今まで気づかなかったこと、見失っていたものが見えてきたんだとか。
捨てることが自分にとって、人生の一斉清掃だったと捉えています。


私はある意味、モノを捨てるのは「趣味・遊び」みたいな感じでやっています。
ですから、投書された方々のような、重い空気はありません。
もし自分自身が、切羽詰まった状況で身辺整理ができるのか、とても心配です。


捨てるのが難しければ、これ以上モノを増やさないのが一番なのかもしれませんね。


※※※


【本日のスイーツ】

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●リヴィエール・ヴィヴァン ガトウ専科 Riviere Vivante - 長岡/カフェ [食べログ]
http://tabelog.com/niigata/A1502/A150201/15002044/


長岡市へ行った際、「ガトウ専科」のスイーツと紅茶の専門店「riviere vivante」へ寄りました。
上記は、1日10個限定のアップルパイです(飲み物とセットで700円ぐらい)。
過剰な甘さを廃した優しい味のリンゴ。
その中には、カスタードクリームが入っています。
甘味をひきたてるシナモンの香りが、良いアクセントになっていました。


ガトウ専科なので全体に価格も安く、それでいてオシャレな雰囲気なので、お客でいっぱいでした。



【14日目の筋トレ】


腕立て伏せ×20回
腹筋×20回
ヒンズースクワット×20回
アイソメトリックトレーニング8種類・計10秒ずつ

Posted by kanzaki at 2013年04月30日 23:32