「異教の供犠に対する聖体の秘蹟の勝利」
・・・ルーベンス工房が手がけたタピスリーの代表作。ルーベンスの下絵を工房で原寸大へ拡大し、タピスリーを制作。
地元の新聞に、画家・ルーベンスの自宅のことが書かれていました。
あの、作家・司馬遼太郎先生が感心したほどです。
●ピーテル・パウル・ルーベンス - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%B9
ピーテル・パウル・ルーベンス(1577年6月28日 - 1640年5月30日)は、バロック期のフランドルの画家、外交官。祭壇画、肖像画、風景画、神話画や寓意画も含む歴史画など、様々なジャンルの絵画作品を残した。
ルーベンスはアントウェルペンで大規模な工房を経営し、生み出された作品はヨーロッパ中の貴族階級や収集家間でも高く評価されていた。
またルーベンスは画家としてだけではなく、古典的知識を持つ人文主義学者、美術品収集家でもあり、さらに七ヶ国語を話し、外交官としても活躍してスペイン王フェリペ4世とイングランド王チャールズ1世からナイト爵位を受けている。
その館は実に機能的で、まるで「絵を描くための工場」のようでした。
アトリエはホールのように広く、大作を直接外へ搬出できる滑車や溝が設けられていました。
自宅上階には弟子たちの仕事部屋があります。
さながら、ルーベンス美術学校のような様だそうです。
これだけの設備を備え、何十人もの助手を使いこなし、いわば工場生産のようなやり方でした。
このやり方だったからこそ、戸口からあふれ出るほど殺到した膨大な注文に応じることができたのです。
※
ルーベンスの製作には、3パターンありました。
1.最初から最後までルーベンスが一人で完全に描くもの。
2.風景や動物などを専門とする他の親方画家と組んで、共同制作を行うもの。
3.工房作。自分が下絵を描き、それを弟子や助手に拡大、彩色をさせるもの。自身が必要に応じて、加筆仕上げを行います。
工房の助手たちは、ルーベンスの「見えざる手」として制作に関わりました。
当然、助手の才能に応じて、出来上がった作品の質にバラつきが出ました。
それを「ルーベンス作」として工房から出すシステムには、当時賛否両論がありました。
出来の違いは、値段に差を付けるなどして、買い手に配慮しました。
完全なオリジナルでなければ承知しない目利きのパトロンに対しては、自ら筆をとりました。
※※※
宮崎駿監督作品だからといって、全ての絵を自身で描くわけではありません。
スタジオジブリのスタッフが、宮崎監督の「見えざる手」として制作に関わります。
分業制だからといって、お客は「これは宮崎駿監督の作品ではない」と言うような人はいません。
一人でアニメを最初から最後まで描くのは、鉄拳ぐらいです。
マンガだって、作家一人だけではなく、複数のスタッフや編集者が関わって出来上がっています。
分業制でマンガを描くことで有名なのは、「ゴルゴ13」のさいとう・たかを先生です。
●ゴルゴ13・さいとう氏の素顔(2) - 新刊JPニュース
http://www.sinkan.jp/news/index_1307.html
●ゴルゴ13とは (ゴルゴサーティーンとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%B4%E3%83%AB%E3%82%B413
●さいとう・プロダクション会社案内―制作スタッフ
http://www.saito-pro.co.jp/saitopro/staff.htm
さいとう・たかをは執筆にあたって古くから分業制を採用しており、脚本家も作品ごとに異なることが多い。
脚本家それぞれの得意分野を生かすことで、社会情勢に切り込んだ作品をフィクションと交えて数多く輩出している。―さいとうプロの分業制について改めてお尋ねしますが、例えば『ゴルゴ13』を一話仕上げるのに何人くらいのスタッフが関わっているのでしょうか。
さいとう「今は8人ですね。脚本は外注で脚本家とは極力会わないようにしています。あまり脚本家と会っているとなあなあになってくるんですよね。会っていないと私の好みや得意不得意がわからないからいろんな作品が出てくるんです。もっとひどいのは締切りギリギリ出しよるんですよ、そうすれば書き直させられなくて済むと思って(笑)」
分業制を批判する人もいますが、個性の強い芸術家・クリエーターをまとめ、一つの作品を作り上げられる手腕の方が、むしろ個人でやるよりハードルが高いと思います。
しかし、まとめ上げれば、一人では不可能な大作ができるものです。
映画やアニメでは当たり前の分業制が、マンガだと批判されるというのは、私には不思議に思えます。
大昔、ルーベンスは既に、批判を受けながらも分業制(工房制)を取り入れ、仕事をこなしていたのを知り、感心しました。
画家が分業制で作品を仕上げる様というものを見てみたいものですね。
そこにはやはり、カリスマ性よりも人望とか、温かみが存在していそうです。
※
創作系だけではなく、我々のような企業人だって分業制です。
私も多くの人達と共に、大きなことができるような人間になりたいものです。
人が多く集まれば、嫌な面も出てきて、辛いこともあるものです。
ドラマ「半沢直樹」は、その部分をスカッとさせてくれます。
●日曜劇場『半沢直樹』|TBSテレビ
http://www.tbs.co.jp/hanzawa_naoki/
物凄い高視聴率なのも頷けます。
きっと、シリーズ最新作「ロスジェネの逆襲」は映画化でしょうね。
この勢いのまま、 堺雅人さんは秋から「リーガル・ハイ」のシーズン2へ突入。
あれもまた面白いですからね。
堺無双状態です。
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