2013年09月18日

エクストリーム出社とは?〜朝活との違いは「遊び」を楽しむこと


(全力で遊んで出勤 「エクストリーム出社」って? - YouTube)

【エクストリーム出社とは?】


「エクストリーム出社」とは、いつもより早起きして、出社前に観光、海水浴、登山などのレジャーを満喫し、定時に出社することです。
このスポーツ(?)のプレイヤーは、一般的な通勤者と区別して、出社ニストと呼ばれています。


●日本エクストリーム出社協会
http://www.エクストリーム出社.com/


会社員の天谷窓大さんらが、「会社に行きたくなくて、遠回りで出社してみた」のがキッカケで、8月に協会を設立しました。
たちまち、参加者が集いました。


出社前合コン、出社前お百度参りとか、ユニークな活動をツイッターなどで報告する人も増えています。


朝活との違いは、「遊び」を楽しむことです。
気分が上がったまま仕事に入ることができると言われています。


●NEWSポストセブン|「エクストリーム出社と流行りの朝活は全然違う」と協会代表
http://www.news-postseven.com/archives/20130918_211767.html


(協会代表の言葉)

どうしてエクストリーム出社と呼ぶのですか、朝活でいいじゃないですかと言われることがあります。
でも、この二つは全然違います。

たとえ同じことをしたとしても、朝活と呼んでしまうとしっかりしなくてはならない、勉強しなきゃと感じませんか?
そういったプレッシャーを感じてしまっては、仕事をひとつ増やしただけになる。
それに、あまのじゃくなところが僕にあるからなのかもしれませんが、朝活の雰囲気は堅苦しくて苦手です。

出社だって、発想次第でこれだけ楽しめると証明したい気持ちもあってエクストリーム出社を始めました。
会社を辞めずに仕事が厳しくてもこなして、なおかつ楽しく仕事へ向かう人が出社ニストなんだと思います。


※※※


【根拠のない自信を抱け】


脳科学者・茂木健一郎さんは、よく学生に「根拠のない自信を抱け」と言います。
楽天的でないと、脳の前頭葉がうまく働いてくれないからです。


落ち込んでいる時、基本的に脳は「危機回避モード」になっています。
これは動物実験でいえばフリージングの状態、つまり「何をしても危険だから何もしない」不活性状態です。


最近は、仕事で心が折れてしまう人が多いです。
私もその一人です。
度が過ぎると、鬱病になってしまう可能性があります。
「落ち込みすぎないこと」が大事なのだそうです。


そういう意味では、エクストリーム出社は、思う存分楽しむことで、何もしない脳の状態から脱却し、仕事への活力を注入できる可能性がありますね。
楽しむことで、根拠のない自信が持てたり、凝り固まった心を和らげられる気がします。


ただし、無理しすぎるのは本末転倒。
朝からテンションを上げれば、仕事中に疲れるのは当たり前だからです。



【朝活は大っ嫌い】


精神科医・香山リカさんは、朝の情報番組のコメンテーターをしていますが、「朝活」が大っ嫌いです。


理由は、やっている人の主目的が、優越感や自己満足を得ることではないかと感じるからです。
「私、朝活やっているんだ。今朝もホテルでパワーブレックファーストを摂りながら、経済ニュースの勉強会しちゃった(はあと)」
なんて自慢話を聞かされれば、聞いている方のモチベーションが急激に低下してしまいます。


香山リカさんの診察室を訪れる鬱病患者は、実は朝活マニアが多いのです。


朝活マニアの中には、現状にうまく対応できないのにそれを認められず、「何か新しいことを始めれば、きっと問題は解決するはず」と思っている人もいます。


普段の仕事を充分にこなして、その余力を使って朝活で新しいことにチャレンジするならいいのです。
しかし、本来の仕事が充分にできない、あるいは不満があるから朝活でステージを変えたいとう考えは、あまり健全ではありません。


「自分はダラダラ寝ている人達とは違う」と優越感に浸れたとしても、その魔法は長続きせず、会社でいつもの仕事が始まれば、やがて消えてしまいます。


そのあとにやってくるのは、疲れや眠気です。
人間の体力には限りがあるのですから、朝からテンションを上げれば、それだけ心身のエネルギーが消費されるのは当然です。


自主的に何か新しいことを勉強するのは悪いことではありません。
けれどそれは、やるべきことをやってからでも遅くないはず。
プライドだけはウナギ登りなのに、仕事や体力のパフォーマンスが低下すれば、周囲の人達に迷惑がかかることもあります。


無理に、朝に活動する必要はありません。
ギリギリまで寝ている人の方が、それだけ体力を温存しているのですから、朝からエネルギーを消耗している朝活組より、仕事でいい成果を出せる可能性だってあるかもしれません。
充分に睡眠をとって体力を回復させて、本来の仕事に臨む方が、より実践的な態度だと、香山リカさんは考えています。


朝活ほどの必死感や鼻につく感じがない「エクストリーム出社」は、無理をしない範囲で楽しむには、良い効果があると私は思います。



朝からテンションを上げると、下記のアンパンマンみたいに効果音が出るぐらいパワフルになれるかも。

Posted by kanzaki at 2013年09月18日 22:29