ドラマ「半沢直樹」の大ヒットで、土下座の謝罪がひとり歩きしてしまいましたね。
謝罪する人がいれば、その反対に、される人もいます。
頭を下げられたときこそ、どんな言葉で返すかで、器の大きさが試されます。
結論からいえば、「やられたらやり返す」の精神で、「謝られたら謝り返す」です。
(雑誌PRESIDENTより)
※
【取引先への返し方】
○正しい返し方:
「お気になさらないでください」
「こちらこそ申し訳ありません。こちらも○○すべきでした」
「どうぞご放念ください」
「まったく問題ありません」
×誤った返し方:
「お互い、いい経験にしましょう」
「今回は目をつぶりましょう」
「次回からは、こうしていただいたほうがいいですね」
相手が取引先の場合、「お互い、いい経験にしましょう」というのは好ましくありません。
これは、自分と相手を同列にして許すというスタンスだからです。
部下には使えるフレーズですが、社外の人に使うと失礼な印象を与えることもあります。
「次回からは、こうしていただいたほうがいいですね」というのは、謝っている相手にさらに反省を促すことになるので、避けた方がいいです。
「今回は目をつぶりましょう」も上から目線でエラそうです。
社外の人には使わないほうが無難です。
大人度が高い言い回しは、「どうぞご放念ください」という返し方です。
意味は「忘れてください」ですが、日常用語ではないので、ちょっと改まった感じになります。
心配無用と伝えたいのであれば、「お気になさらないでください」が、汎用性の高い返し方です。
「まったく問題ありません」でも良いです。
けれど、「まったく何も影響ありません」というと、相手の存在自体が軽いように聞こえてしまいます。
「このように対処しますのでご安心ください」と言って、事実を丁寧に伝えると良いです。
これならば相手も「悪いなあ」という気持ちは残しながらも、必要以上の責任を感じずにすみます。
※
【もっとも大人度の高い返し方】
人間、頭を下げた相手には会いたくなくなるという心理があります。
だから、できれば最初から相手を謝らせないようにするし、もし謝られたら、こちらも謝罪で返すのが、日本の基本技術です。
もっとも大人度が高いのは、「こちらこそ申し訳ありません。こちらも○○すべきでした」という言い方です。
いわば謝罪に対して謝罪で返す、「謝り返し」です。
仕事ができる人は、たとえ相手のミスであっても、「こちらに手違いがあったかもしれない」などと言って、多少は自分にも非があったことにします。
それが双方にしこりを残さないための、日本人の知恵なのです。
良好な関係を保ちたい人からの謝罪に対しては、常に「謝り返し」。
これを徹底しましょう。
※※※
もう長いこと仕事をしているのに、いまだに社外の人と会ったり、電話をするのが怖いです。
手紙やメールと違って、本番一発でやり直しがきかないからです。
ましてや、謝罪なんて場面になったら、胃に穴が無数に出来そうなぐらい辛いです。
謝るだけではなく、謝られるのだって辛いです。
謝罪よりも、一緒に状況を整理して、どうすれば問題が解決できるかを模索するほうが建設的だと思います。
これからも良好な関係を保ちたいのが本心ですから、どちらかが辛い立場を強いられるのは、好きではありません。
上記の、「誤った返し方」をする人って、結構いますよね。
本人に悪気は無く、自然と口から漏れたものなんでしょうけれど。
相手を思いやる気持ちを中心に考え、場数を踏むことで、正しい返し方が出来るものなのでしょうね。
世の中のみんなが、大人度の高い返し方が出来るようになれば、メンタルヘルス問題なんて解決出来るのになあ。
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本日放送のドラマ「相棒」は、食品の偽装が発端となった集団食中毒と殺人のお話しでした。
あまりにもタイムリー過ぎる(^_^;)
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