現在は、デジタル情報社会です。
例えば、ネットで手軽にモノを買うことが出来ます。
リアルタイムで配達状況も分かるし、受取先をコンビニへ変更する事だって出来ますよね。
けれどそれは、運転手が手作業でモノを運ぶ事で成り立っています。
リアルタイムの配達状況確認が出来るのも、携帯端末でドライバーが即時入力しているから成り立つのです。
トラックが目的地まで、自動運転する時代が来るかもしれませんが、それはまだまだ先のお話しです。
神田東クリニック院長・高野知樹さんが、人ならではの能力を3つ紹介しています。
(1)大局観:
広い視野で観察し、問題の本質を見抜く力です。
囲碁や将棋の名人たちは、これがずば抜けています。
(2)感動力:
森林の香りに感動する、スポーツ観戦でプレーに感動する。
感動することで、新たな視野も広がります。
脳の機能から見た「感動」という現象は、五感や運動感覚を介する外部からの刺激情報から、多種の脳内神経伝達物質が分泌され、それが神経細胞を駆け巡り、報酬系脳内システムが働き、非常に多くの脳細胞が興奮するのです。
処理しきれない情報があふれると涙が出るともいわれています。
(3)楽しむ力:
人はこの力が強く、食行動では、どうせ食べるなら美味しく食べたいと考えます。
つまらない作業も楽しめる形に出来ると効率が上がります。
楽しめる事は能力の一つなのです。
※
数学者の藤原正彦さんは、研究者の4条件をこう示しています。
(1)好奇心旺盛であること
(2)執拗であること
(3)野心があること
(4)楽観的であること
頭が良い、学力が高いとは、一言も触れていません。
※
仕事でもプライベートでも良いのですが、人ならではの3つの能力を使っていないと、定年退職後は「抜け殻状態」になってしまいます。
現役中だって、そんな状態では、充実した生活が過ごせません。
私たちは機械じゃありません。
想像豊かなヒトだということを再確認したいものです。
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