2014年01月17日

和食の「一汁三菜」とは?〜世界の無形文化遺産に認められる和食の秘密

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(「富士桜」〜私の日本画の師匠・近藤幸夫先生の作品)


【和食が世界の無形文化遺産に】


「和食」が世界の無形文化遺産として、ユネスコへの登録が決定しましたよね。
和食の素晴らしさが、世界に認められたわけです。


「日本人はライスを食べて、魚、野菜、海藻、大豆をおかずにする。
この食事システムが、世界トップの長寿国にしているのだ」


これが、世界の日本食評です。


一品一品の料理ももちろん素晴らしいのですが、和食が和食である所以は、「一汁三菜」だということです。
(食文化史研究家・永山久夫さんの解説より)


●くらし解説 「ユネスコ無形文化遺産"和食"とは?」
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/175285.html


●和食がユネスコ無形文化遺産に登録! 大麦のはくばくが、一汁三菜 “徳川家康の膳”を再現:産経関西(産経新聞大阪本社情報サイト)
http://www.sankei-kansai.com/press/post.php?basename=000000002.000009091.html



【一汁三菜とは?】


和食の主役は、米のご飯。


ご飯が中心にあり、ご飯を美味しく味わい、栄養バランスをとるための献立が「一汁三菜」です。


「一汁」・・・味噌汁か、または吸い物の事。
「三菜」・・・三品のおかず(主菜、副菜、副々菜)がつくという意味。


「三菜」は、「主菜」と2つの「副菜」で成り立っています。
「主菜」は魚系が中心ですが、ときには肉料理がつくこともあります。
「副菜」は2つあり、野菜や海藻料理などの「副菜」、続いて豆腐料理や煮豆、納豆など大豆を中心とした「副々菜」です。


献立には記されませんが、和食膳の上には、米飯と「香の物(漬け物)」も必ず置いてあります。
日本人が食事をするということは「米飯を食べること」であり、米飯には漬け物を必ず添えるのが習慣ですから、改めて書かなくても分かる事が前提になっています。


これらをまんべんなく食べ進めるのが和食であり、栄養バランスも大変にとりやすいのです。


また、一汁三菜は、季節に食材を中心に用いるのが決まりです。
食卓に並べられた料理を見ただけで、季節の移り変わりが分かるように、美しく盛りつけます。


日本は超高齢国であり、長生きを支える食べ方のノウハウがふくまれているのも、和食の魅力の一つを言えましょう。


※※※


外国の方々が和食志向なのは嬉しい事ですね。
穀物食の多い和食は、脂肪からのカロリーを抑えられ、生活習慣病の予防にも良いようです。


ここ数年、日本はスポーツを生活に取り入れる人が増えましたね。
ジョギング・マラソン、自転車、スポーツジムなど。
食事と運動で健康を促進するのは、とても素晴らしいことです。


残念なのは、仕事をしている限り、とても強いストレスにさらされる事です。
食事と運動が相殺されるどころかマイナス状態です。


現代の日本の課題は、これだけ色んなものに恵まれているのに、心が傷つきやすいことだと思います。

Posted by kanzaki at 2014年01月17日 20:02