小松菜奈が全力疾走! 映画「恋は雨上がりのように」主題歌「フロントメモリー」MVが公開
「恋は雨上がりのように」予告
●映画『恋は雨上がりのように』公式サイト
http://koiame-movie.com/
●スピンオフドラマ「恋は雨上がりのように 〜ポケットの中の願いごと〜」
https://gyao.yahoo.co.jp/p/02000/v00062/
高校2年生の橘あきら(小松菜奈さん)は、アルバイト先のファミリーレストランの店長、近藤正己(大泉洋さん)にひそかに思いを寄せている。
彼女の思いを知るよしもない45歳のバツイチ子持ちの近藤。
ある時、あきらがこらえ切れず、自分の思いを近藤に伝える。
近藤はあきらの思いを受け止めることができず・・・というストーリー。
公開3日めに観てきました。
恋愛映画とは思いませんでした。
むしろ、2人の主人公それぞれの「挫折」→「一時停止」→「再生」するまでのお話し。
だから老若男女が、どんなきっかけで観ても大丈夫。
あのラストシーンを観たら、晴れやかな気持ちで映画館をあとにできます。
宮本輝さんの小説「錦繍」の読後感を思わせますね。
錦繍は、離婚した男女がある日偶然再開。
それから手紙を互いに出し続ける中で、人生の再生を踏み出すお話しです。
私の地元、新潟を舞台にした映画「ミッドナイト・バス」にも共通します。
3作品に共通するのは、主人公たちが最後に寄り添うのではなく、自らが決めた人生をそれぞれが力強く笑顔で進むところです。
悪い人が出てこない映画は、現代のこの絶望時代に癒やされますね。
※※※
【映画「ミッドナイト・バス」との共通点】
恋のお話しではないと思いました。
挫折から「再生」するまでのお話しです。
新潟のご当地映画「ミッドナイト・バス」という作品があります。
あの作品と根幹は同じだなあと感じました。
どちらも「再生」のお話しではないかと。
原田泰造さん演じる深夜バスの運転手と、その家族のお話し。
家族それぞれが主人公で、それぞれが悩みがあり立ち止まっています。
バラバラだった家族が再会し、いろいろと考えます。
そして、それぞれがまた新たな場所へ旅立ち、笑顔で力強く前へ進んで行くお話しです。
●映画「ミッドナイト・バス」公式サイト
http://midnightbus-movie.jp/
原田泰造主演 映画『ミッドナイト・バス』予告編
本作は、橘あきら(小松菜奈さん)・近藤正己(大泉洋さん)それぞれが主人公で、それぞれが挫折、もんもんとした気持ちからどうやって抜け出して前へ進むかが主軸です。
恋愛とはちょっと違う。
橘あきら(小松菜奈さん)は、高校の陸上部のお話し。
近藤正己(大泉洋さん)は、夢を捨てきれず小説を書くお話し。
本来なら全く別の作品の主人公が出会い、刺激を受け、また再び自分が主人公の作品へ戻る。
いわば、クロスオーバー作品(コラボレーション作品)とも思えます。
「マジンガーZ VS デビルマン」みたいな。
この映画では、前へ進む(復活・再生)した橘あきら(小松菜奈さん)、近藤正己(大泉洋さん)のその後は語られていません。
原作マンガは3月に終わったばかりですからね。
私はたまたま、原作の終盤を読んでいたので、この映画の先も分かっています。
橘あきらは復帰した陸上界で、果たして高成績を残せるのか。
劇中では果たせなかった他校の年下の子との対決は?
(あの年下の京都弁のキャラは、昔のスポ根ドラマにいそうな勢いのある感じで好きです)
近藤正己は小説を書き上げることが出来るのか?
それらは語られていません。
本来、映画1本単独で完結させるならば、2人の主人公それぞれのクライマックスエピソードが欲しいですよね。
盛り上げ部分、見せ場部分なのですから。
しかしそこをやらないで、その後の展開を観客に想像させるのが、今どきな感じではあります。
気になる方は、原作マンガを読んでください。
クライマックスエピソードをやらないで、映画を「あのシーン」で終わらせたからこそ、爽やかな笑顔で映画館をあとにできたのも事実です。
※
【その他】
小松菜奈さんは、原作マンガから飛び出してきたよう。
イメージが全く同じで凄いですね。
あの印象的な瞳が、そのまんま(メイクさんのおかげもあるかも)。
スタイルもスラッとしていて素敵。
走る姿が本当に美しい。
青色(空・海・雨)がこんなにも似合う人を私は知りません。
「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」「坂道のアポロン」ではどちらかというと、「ドラえもん」のしずかちゃん的な、ぽわんとしたキャラ。
そういうタイプも良いけれど、本作のように、自分の感情にとまどい、爆発させ、泣きまくる表情もよいです。
大泉洋さんも、控えめで抑えた演技で良かったです。
私の中で、原作の近藤のイメージは、「機動警察パトレイバー」の後藤隊長です。
見た目や人生観がそんな感じ。
大泉さんは、それとはちょっと違いますが、本作を重くさせず・逆に軽くしすぎずいい。
私だけでしょうか?
劇中、ピントの周辺のボケに違和感を感じました。
一眼レフで撮った綺麗なボケでは無いですよね。
縦線状の変なボケ。
焦点の切り替えの際のボケの変わり方も変。
機材のせいなのか、それともデジタル的に処理したからなのか、ちょっと分かりません。
この映画、口コミで観客が増えていくのではないでしょうか。
今の時代に求められているものが詰まった作品です。
※
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