2015年11月03日

「妬み」の感情が沸き起こった際の対処法〜比べるならば、他人とではなく、過去の自分としましょう

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同じ学校や会社など、相手と共通の場所に集うと、たびたび起こる感情として「妬み」があります。


比べるならば、他人とではなく、過去の自分としましょう。



他人を妬ましくなることは珍しいことではありません。
こう感じるのは、相手より自分が劣っていることを完全に認めたくない場合です。


同じ場所で長く過ごしてはいますが、みんなそれぞれが違う人生、違う方向へ向かって歩んでいます。
いわば、交差点のようなもの。
たまたま出くわしたぐらいの場所で、過度に比較する必要はありません。


比べるならば、他人とではなく、過去の自分としましょう。


違う人生を歩む他人と比べるのではなく、同じ人生を歩んでいるはずの何ヶ月か前の自分と、現在の自分の進歩の度合いを比べるのです。


1ヶ月前より早く泳げたとか、そんな感じです。
毎日進歩するのは難しいですが、月単位、年単位では可能なはずです。


他人に振り回されず、自分を見失わない姿は、誇らしく映るものです。


(企業のメンタルヘルス対策を支援している神田東クリニックの院長・高野知樹さんの解説)


※※※


若い時に、この事を知っていれば、だいぶ多くの人が救われたように思います。
学生時代だと、なかなかこうは考えられないものです。


他人と比べて物事を進める人は、挫折しやすい。
逃げてばかりを繰り返し、何一つ身につかないまま人生を過ごす事になります。


比べられた相手は、最初から物事ができたわけではなく、時間をかけて練習・研鑽して身につけたのです。
そういう背景を知らず、何もしてこなかった自分と、結果だけで比較してしまう。
そして妬む。逃げる。


努力の上で身につけることの喜びを知らずに生きることになります。
他人をライバル視して行うと、挫折する確率はだいぶ高くなりますよね。


同じ量の練習しても、人それぞれ会得するスピードは異なるもの。
自分より優れた相手に、負の感情が湧き出るかもしれない。
けれど焦らない。
ライバルは、過去の自分。


どうか、挫折して逃げ出す前に、少し前の自分と比較してみてください。
努力している人ならば、必ず成長しているはずです。



【参考】


「妬み(ねたみ)」と「嫉妬(しっと)」は、心理学上ではちょっと違います。


2者の間での場面を妬み。
男女関係など3者間の場合を嫉妬。
日常的に感じる機会が多いのは妬みです。

Posted by kanzaki at 15:13
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