2016年02月13日

本日の新潟日報にて、私の日本画の師匠・近藤幸夫先生が紹介されていました〜9月からロシア4ヶ所の巡回展をはじめます

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本日、地元の新聞紙「新潟日報」にて、私の日本画の師匠・近藤幸夫先生が紹介されていました。


●日本画家 近藤幸夫先生の公式サイト
http://yukio-kondo.com/


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・各国の相互理解を芸術の力で促進する計画「国境なき美術展アート・フォア・オール」の準備を進めています。


・第1弾として9月からロシア4ヶ所の巡回展をはじめます。


・作品の展示だけではなく、解説会や製作体験を通じた交流も行います。


・世界にはさまざまな壁、格差などがあります。絵には無言の力があります。
芸術には心身が傷ついた人が、生きる力を回復するのを助ける力があるのです。


※※※


【日本画は別に、「日本」しか描けないのではない】


日本画というと、花鳥風月・・・もろに「和」をイメージされるかと思います。


世の中に「油絵の具」が誕生する前は、西洋の壁画などには「フレスコ」という絵画技法で描かれていました。
ミケランジェロの「最後の審判」とか有名ですよね。


日本画とフレスコ画の違いは、天然顔料を定着させるのに、ニカワを使うか、卵などを使うかの違いだけ。
だから描こうと思えば、西洋風にも描けるのです。


近藤先生は定期的に、北海道の厳寒地に赴いて作品を作ります。
餌や仕掛けを組んで、自然に生きる動物をおびきよせ、その動きをデッサンして作品を描いたりします。
大抵の画家は、動物園のおとなしい動きをデッサンします。
自然に生きる動物が一瞬一瞬に見せる動きというのは、実に躍動的なのだそうですよ。


今回の新聞記事に掲載されているような作風も描きます。
実物は、もの凄く大きな作品です。


先生は若い頃から各国を訪れています。
そこは、死と隣り合わせの日常の国々も多くありました。
自分で体験・経験したことが、作風にもつながっているのだと思います。
新聞記事に写っている作品は、平和ボケに浸かりきった人には描けない、圧倒的な作風です。


日本画は、作品に触れると分かるのですが、水彩画と違って顔料がボコボコと凹凸があります。
だから、視覚にハンディキャップがある人でも、触れば感じ取れるものがあるのです。


「作品に手を触れるなんてとんでもない!」と思う人もいるかもしれません。
それは、一部の美術館と芸術家の傲慢です。


もし触れて、作品が欠けたりしたら、それはその程度で欠けたり壊れてしまう作品しか作れない芸術家が悪いのです。
壊れても、それを認めて直せばいいのです。



【神崎の日本画の目標は?】


私も日本画を描くようになって数年。
進捗が人より遅いのですが、自分の中では着実に歩みを進めています。


今まで描いた作品は「習作」でした。
しかし次回からは、一歩上を目指したいと思っています。
それは近藤先生のように、作品を見た人の心の手助けになるような作品です。


現在は、次回用の画材調達と、作品を描くための資料集めをしています。
本日は図書館へ行って、資料をたくさん借りてきました。
この一年、頑張ってみますよ。


私は最終的に、地元の子供たちに絵を好きなように描いてもらう場を作りたいです。


今って、日本でもリアルに「貧困」という言葉が蔓延しています。
その為、芸術というものに触れる機会の無い子供たちがたくさんいます。


画材と場所はこちらで用意するから、好きなように描いてもらいたい。
たまには、有名な芸術家の作品の鑑賞会もしたい。
芸術は一部の特権階級だけのものではありません。
地方の子供たちにも楽しんでもらいたいし、そこから明るい未来へ歩んでもらいたいのです。



以下、新聞記事の取材先である先生の新潟のアトリエにて撮影。
本拠地は東京です。
日本画の指導の為、定期的に新潟へ来ていただいています。


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Posted by kanzaki at 20:28
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