2016年03月13日

キリンは爪のケアが大事〜無理強いはせず、「ハズバンダリー・トレーニング」という動物と飼育員の信頼関係で行います

【キリンは爪のケアが大事】


動物園のキリンが健康維持をするためにやることは、「ヒヅメ(蹄)のケア」です。


野生のキリンは食べ物の葉を探し、たくさん歩くので、脚のヒヅメも自然と削れます。
しかし、歩ける距離が短い動物園では、必要以上にヒヅメが伸びてしまいます。
伸びたままだと、うまく歩けなくなり、脚を痛めてしまいます。


そこで動物園の飼育員が、ヒヅメを削ります。
健康なヒヅメは、台形ではなく、綺麗な三角形をしています。



【ハズバンダリー・トレーニングとは?】


ヒヅメを削る際、無理矢理に行ったりはしません。


ほめて気分をのせ、飼育員に協力してもらう方法をとります。
これは「ハズバンダリー・トレーニング」と呼ばれます。


ハズバンダリー‐トレーニング【husbandry training】

《husbandryは農業・畜産の意》

世話・治療などがしやすいよう、飼育動物に行うしつけ。

笛の音や手の動きなどの合図で特定の姿勢をとらせるなど。

受診動作訓練。


地道なトレーニングにて、キリンは自分の意思で、飼育員の横でじっとしてくれるようになり、ヒヅメを削れます。


ハズバンダリー・トレーニングは欧米で普及しています。


日本で熱心に取り組んでいる動物園は下記のとおり。


・秋田市大森山動物園(秋田県)
・浜松市動物園(静岡県)
・池田動物園(岡山県)
・大牟田市動物園(福岡県)


(アニマル・リンカーつまき♪さんの解説)

●つまき (アニマル・リンカー)
http://tsumaki7.wix.com/tsumaki


※※※


ハズバンダリー・トレーニングというものをはじめて知りました。


人間と動物の間で信頼関係を築き、無理強いをしない。


子供たちが、こういった飼育方法があることを動物園で学べればいいですね。
きっとそれが、自宅でペットを飼う際の心構えになるのではないでしょうか。

Posted by kanzaki at 20:33
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