2016年05月10日

歌手・さだまさしさん「初めて母不在の『母の日』」

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(新潟日報の夕刊より)

さだまさしさんの書く文章・詩は、語彙(ごい)が豊富です。
エピソードそのものが良い上に、それを表現する手段が豊富なのです。


今の時代、なるべく平易に文章を書くことが求められています。
だから大抵、SNSやブログで書くような、日常用語で書かれています。


語彙というのは別段、回りくどいものと捉える必要はありません。
むしろ複雑な事柄を、簡潔明瞭かつ正確に言い表しているものです。
日本語は表現が奥深いので、知っていて無駄ではありません。


さださんの書くものを読む度、いつもそんなことを思うのです。



90歳でこの世を去ったお母様も素敵な方だったのですね。


「母の日は普段孝行のできない人がする日。あんたは普段から孝行しているから何もせんで良いとよ」


まるで映画の台詞のように、さらっと優しさを醸し出しています。
こういう表現は、なかなか実生活では言えないものです。



母の日、私はオーソドックスなカーネーションを贈りました。
毎年、こうやって贈れる親がいるのは、幸せなことなのでしょうね。
母ひとり、子ひとり。


今しがた、私の布団カバーを二人がかりで新しいものに交換しました。
布団って意外と大きくて、一人でやろうとするとカバーがよれてしまい、綺麗にならないのですよね。
二人でやれば、短時間で綺麗にできます。


こういう何気ない生活の一部も、時が経てば懐かしい思い出になるのでしょうかね。

Posted by kanzaki at 23:36
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