2016年10月06日

「三方よし」〜会社もお客様も、そして世間もみんな幸せになろうという企業理念

rainbowtower-015.JPG
(新潟市万代地区のシンボル「レインボータワー」。
安物のコンデジで撮ると、周辺の建物が歪むのですが、Lightroomで修正すれば、ほらこのとおり。建物がまっすぐ建っています)


「三方よし」という言葉があります。


これは、近江商人(現在の滋賀県辺り出身の商人)の商業道徳です。
近江商人である中村治兵衛が孫に残した書置が原典です。


「自分よし・相手(客)よし・世間よし」


という商法です。
会社もお客様も、そして世間もみんな幸せになろうという企業理念。


「相手(客)よし」より「自分(自分の企業)よし」が先にくるのは、まだその時代は「客本位」という観念が確立されていなかったからです。
(とはいえ、Win-Winの関係(死語)なのだから問題なし)


「世間よし」は、物であればある品物が非常に売れて、そのことが世の中全体を明るくする、というような風潮をいいます。
現代のCSR(企業の社会的責任)と同義です。


商いは自らの利益のみならず、買い手である顧客はもちろん、世の中にとっても良いものであるべきだという現代の経営理念(哲学)にも通じる考え方です。


※※※


江戸時代、既にこういう世界で通用する考えが、日本という小さな島国で確立されていたことに驚きました。

そういや最近、世間のみんなが注目する「明るいブーム」が無くなりましたね。
今夏、「ポケモンGo」に注目が集まったものの、一瞬で静かになりました。


反面、ゲスい話題や、ダークなイメージで注目された人は多かったですね。


あれっ? 今年って、なにが流行ったっけ?


憂鬱になるばかりなので、あまりテレビや新聞、ネットのニュースを観ないようにしていたら、世間にうとくなってしまいました。
慌ただしいせいで、毎週やっている番組を観るという習慣も無くなりました。


その反面、身近な人の話しをよく聞くようになりました。
テレビの向こう側にいる人の話しより、よっぽど聞き心地がよいです。
なんで若い頃は、その真逆ばかりを行っていたのだろう・・・。


あと、みんなで食事をするのもいいね。
うまい飯が、もっともっとうまくなる。


多分、当たり前のことなのだろうけれど、私にはとてもうれしいことなのです。


「世間」なんて大げさなことはいえませんが、せめて身近な人たちが笑顔になれるように、私自身も怒らず、悪口をいわず、穏やかに暮らしたいです。

Posted by kanzaki at 22:48
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