ホンダの創業者・本田宗一郎さん。
宗一郎さんは毎年の入社式で、ある決まったフレーズを入れてスピーチしていました。
「君たちは、この会社を変えなきゃいけないんだ。
この会社のとおりにやっていたらいけないんだ」
現状に満足しない、チャレンジ精神がつまったフレーズです。
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研究開発から量産化を通じ、経営に哲学が生まれました。
それが「三つの喜び」です。
●三つの喜び
・買う喜び
Hondaの商品やサービスを通じて、お客様の満足にとどまらない、共鳴や感動を覚えていただくことです。
・売る喜び
価値ある商品と心のこもった応対・サービスで得られたお客様との信頼関係により、販売やサービスに携わる人が、誇りと喜びを持つことができるということです。
・創る喜び
お客様や販売店様に喜んでいただくために、その期待を上回る価値の高い商品やサービスをつくり出すことです。
●Honda|会社案内|企業情報|企業理念(Hondaフィロソフィー)
http://www.honda.co.jp/guide/philosophy/
「創る喜び」:いい製品を生み出す技術者に与えられる喜び。
「売る喜び」:質が良く安価な製品は大衆に迎えられ、よく売れて利益につながる喜び。
「買う喜び」:このクルマを買って良かったと思ってもらう喜び。
この方針を貫いて、世界のオートバイ産業、自動車産業に革新をもたらしました。
例えば、1972年の低公害CVCCエンジンの開発。
そして、そのエンジンを搭載したシビックのヒットです。
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今の世の中、どの会社も平均以上に品質がよく、あとは個人の好みで選ぶという感じです。
クルマ以外もそうです。
よほどのマニアでもない限り、「指名買い」というものも、あまり無くなりました。
せいぜい、ネット通販のレビューで高評価だから買うみたいなものはありますが・・・。
世間をあっと驚かすようなインパクトのある商品も見当たらなくなりましたね。
最後って、なんだろう。
異論はあるかと思いますが、「iPhone」でしょうか。
私自身も、モノにはこだわりがなくなってきました。
安いものを使い捨て感覚で使用する感じです。
低グレードでも、そこそこ使えるものが多いですしね。
そういう人も多いのではないでしょうか。
そんな私でも、強烈なインパクトのある、自分の生活を変えるような商品を望んでいます。
けれど、そういうのは、なかなか生まれてこない現代。
世界にスティーブ・ジョブズがいたように、日本にも本田宗一郎さんがいました。
そんな、ヒーローの誕生を来年は期待したいですね。
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