2017年11月11日

総論賛成、各論反対〜総論は賛成し、各論を問題にする。「図解 反論する技術 反論されない技術」より

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●図解 反論する技術 反論されない技術 _ 木山 泰嗣 _本 _ 通販 _ Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/479931422X/


図書館から借りて読んでみました。
書いてある内容をすべて忠実に行ってしまうと、人間関係がややこしくなってしまいそうです。
「あ〜言えば、こ〜言う」と思われてしまうからです。
そんな中、役に立ちそうなものがありましたので、ご紹介します。



【総論賛成、各論反対〜総論は賛成し、各論を問題にする】


(1)相手を全否定するのはよくない。反発されるだけです。

(2)「総論賛成、各論反対」という言葉があります。

(3)大もとの一般的な議論(一般論)については賛成するけれど、いま問題になっている具体的な議論(具体論)については反対だ、ということです。


相手を全否定しない点に意味があります。
全面対決をして、相手をボロクソにつぶそうとするのではありません。


相手の意見でも良い部分はよいとしながら、より具体的な部分でのわずかな違いを問題にするのです。
そうすると納得しやすくなります。



【総論賛成、各論反対の具体例】


(具体例1)

上司
「当社でもビジネスモデルの転換が必要だ。電子書籍用の契約条項を検討しよう」

あなた
「ビジネスモデルの転換は必要ですよね。
まずは、電子書籍の仕組みを研究しませんか?」

「新しい取り組みが必要でしょうね。
ただ、最初は専門業界の参入状況を調べたほうがよいかもしれません」

「電子書籍の検討は賛成です。
契約条項は最後の詰めだと思いますので、まずは・・・」


(具体例2)

上司
「多くの人に買ってもらえるように低価格にしよう。1100円でどうかな」


あなた
「低価格路線には大賛成です。
ただ、わたしは1200円がよいかと。なぜなら・・・」

「この企画のコンセプトからすれば低価格ですね。
たた、1100円だと厳しいです」

「その案にわたしも賛成です。
価格については、別途議論の必要があるかと思います」


(効果)

・相手に反発する感情を抱かせず、納得させられる。

・自分の意見が全体として正しいと感じさせることができる。


※※※


基本、会社の仕事はこれですよね。
上が決めた方向性を実現するのが、下の役割です。


下は専門家なので、上が実現したい内容について、すぐに問題点がひらめきます。


問題点とは、例えば、法律上で難しいとか、技術・時間が足りないから難しいとかです。


その際にありがちなのが、その問題点を盾に、感情的に「全否定」してしまうことです。
専門家に、その傾向が多いように思います。


専門家は、自分が任された仕事を100点満点で遂行したいと考えます。


しかし、問題点がある故に、100点満点が難しい。
だったら、その仕事すべてを否定し、実行しない方向に導きたくなるのです。
プライドの高さが裏目に出てしまいます。


自分自身、これは気をつけたいと改めて思いました。

Posted by kanzaki at 23:36
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