通勤途中に、背の低い木が立っています。
晩秋になると、たくさんの果実がつきます。
その果実は時間と共に、ごっそり地面に落ちてしまいます。
道路にも無作為に落ちるので、誰かがちゃんと育てている木なのか分かりません。
この木、いつも最後に果実がひとつだけ残ります。
私が記憶する限り、必ず毎年です。
そして不思議なのが、年を明けて、1月、2月になっても残っているのです。
雨、強風、雪、どんなことがあっても木に残っています。
数カ月たっても、あまり腐った感じはしません。
春近くになって、気づいたらいつの間にか消えています。
その横を毎日、通るのですが、生命力の強さというものをこれほど感じたことはありません。
「強さとは静かなること」・・・そんなことを思ったりします。
今年の冬は、例年よりも寒いです。
雪が降ったのも早かったです。
丸一日が快晴だった日は、ここ数ヶ月記憶がありません。
師走の繁忙期もあいまって、気力がどんどん減退していきます。
そんな中、この最後の果実を見ると、「まだまだ。今日も前へ進もう」と、静かなる活力が湧いてきます。
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