2018年04月21日

「ヤマザキ イチゴスペシャル」を見ると、母の入院を思い出します

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(ヤマザキ イチゴスペシャル)

スーパーなどで買い物をすると、菓子パンコーナーで足が止まります。
私の目線の先にあるのは、「ヤマザキ イチゴスペシャル」です。


スポンジケーキのようなパンにイチゴクリームが挟んであり、誰もが食べたことがあるだろう菓子パンです。


母が交通事故で入院していた頃を思い出します。
毎日、病院へ見舞いに行ってました。
必要なものを持ってきて、不要なものを持ち帰ります。


世間は年末年始で平和な時を過ごしている中、正月らしい料理なんて一切食べていませんでした。
病院へ行った帰り、必ず向かいにあるドラッグストアへ立ち寄り、「ヤマザキ イチゴスペシャル」を買って帰りました。
その頃、この菓子パンばかり食べて生きていたように思います。


なんで、年末年始に菓子パン・・・しかも毎日食べていたのか、今だによく分かりません。
本能が、脳に糖分を過剰供給して、この非日常を乗り越えようとしていたのかもしれませんね。


突然の事故で、「日常」という言葉は吹き飛び、毎日が「非日常」でした。
ちょうど年末年始をはさんでおり、仕事が休みだったから、余計に非日常感が増していました。


あれから数年経った今でも、この菓子パンを見ると、当時のことを思い出して買ってしまいます。


交通事故という期間限定の非日常だったから、入院期間、そして退院後のリハビリ期間を耐えることができました。


これが「親の介護」になると、どうなるのでしょうかね。
いろんな方の実体験を聞くと、それはもう、ずっと長く続く「非日常」です。
その中で、自分自身の人生も歩まなければいけない。


きっと私のことだから、非日常を更に非日常で上書きして、感覚を麻痺させるかも。
その時も、「ヤマザキ イチゴスペシャル」のお世話になるかもしれません。

Posted by kanzaki at 20:39
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