私の日本画の先生が新しい絵を描きました。
来月、東京で個展があります。
そのパンフレット等に使う素材として、私が写真を撮りました(ニコン60mmマクロレンズ使用)。
意外と日本画って、波の絵が無いのです。
港の風景とかはありますが、純粋に「海の波」というのは無いのです。
和紙に銀箔などを貼って、それをもんで、ぐしゃぐしゃにしてからパネルに貼ります。
よく見ると、ひび割れたような感じになっています。
実物は、このひび割れと、そこに流れ込んだ岩絵の具により、立体感が出てきます。
青・緑系の「岩絵の具」を使用。
岩絵の具とは、色のついた鉱石をものすごく細かく粉砕したもので、それをニカワ液と混ぜて紙に塗ります。
さらに、アルミだったかの金属系の泊も散りばめられており、光の加減で、絵の表情が変わります。
白い線は、超極細。
この細い線は、油絵にはできません。
海外の絵は「線」ではなく、「面」で彩色していくのです。
ここが、日本画の強みです。
毎年、先生の絵が若くなってきています。
私の親と年齢は、そう変わらないのに。
むしろ初期の方が、みんなが思い描く日本画そのものでした。
今は、今回の作品のように、水々しく若い勢いが出ています。
創作意欲というのは、人の心を若くさせるのですね。
私もそういう生き方をしたいものです。
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