2018年11月12日

今回の日本画も朱鷺(トキ)を描きます〜マスキングシートを多用した制作方法

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日本画の新作も、やはり「朱鷺(トキ)」で攻めてみたいと思います。
前回でマスキングが楽しくなったので、今回はマスキングをもっと多様したいと思います。
上記は、マスキングシートのカット用に用意したデザインナイフです。
普通のカッターナイフみたいな奴も、実はデザイン用。
刃も、いろんな角度のものがあります。


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これが、マスキングシートをカットしたもの。
どの朱鷺も、3センチ以下です。


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マスキングシートをパネルに貼ります。
(パネルには既に、珊瑚系・ピンク系を彩色しています)


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マスキングシートから見えるパネルに、胡粉(歌舞伎の人が顔に塗る白い奴)を塗ります。
こういう用途に使う筆は、独特ですよね。
筆先が正方形になっているのです。


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ここまでギッチリ塗ります。
何回も塗り重ねました。


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マスキングシートをゆっくり剥がします。
ちゃんと、きっちり彩色されていました。


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これを筆で塗って同じようにするのは、とても大変です。
マスキングじゃないとできません。


この後、朱鷺を細かく塗っていきます。
その他、マスキングで背景も塗りたいと考えています。
太陽とか、地面の樹木とか。


キャンバスがサムホールサイズという小さなサイズ(22.7センチ×15.8センチ)。
そこに、ミニチュアな朱鷺を描くわけですが、小さいがゆえに精神的に気楽です。
しかも既に、マスキングで白い全体シルエットは描いているわけですからとても気楽。


会社員が絵を描く際、
「これ、いつになったら完成するのだろう。せめて、全体像だけでもみえてくればなあ・・・」
と思うものです。


そういう不安感を解消するには、小さいサイズで描けばいいんじゃないでしょうか。
別に賞を目指すでもないし、趣味ですからね。
限られた時間で、存分に楽しむには、日本画に限らず、サムホールサイズで描くのはとてもいいですよ。

Posted by kanzaki at 23:00
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