2019年02月19日

「東大首席が教える超速「7回読み」勉強法 (PHP文庫) 」〜「外圧」=「外との約束事」で勉強の計画を立てるといい

figure_douchou_atsuryoku.png

いつの間にやら、夕方5時になっても外が明るいですね。
毎年2月は体調が悪くなったり、怪我をしやすく、あまり好きではありません。
日の長さを感じられ、春へ少し近づきはじめていることを感じられることだけは好きです。



前回、「7回読み」という勉強法をご紹介しました。


●「東大首席が教える超速「7回読み」勉強法 (PHP文庫) 」〜理解しようとせず、とにかくサラサラと速く。全体像→内容→細部の順番に意識を向け、それを徐々に鮮明にしていく
http://kanzaki.sub.jp/archives/004259.html


この本にて、「勉強の計画法」についても触れられていました。
興味深かったのでご紹介します。


・自分だけで立てた計画は挫折を招きやすい。自分の外側に約束事を作るのが得策。


・スケジュール管理は成功体験につながりにくい。
時には、休憩時間を削って帳尻を合わせたりする。
それでも結局「予定通りに行ったこと」に過ぎない。
やっと基準点。
よくやったと自分を褒めてあげる要素がない。
逆に、少しでも遅れようものなら「減点」の要素となってしまう。
スケジュール管理は、ネガティブチェックだけを対象にした減点評価に行きつきがち。
こうした減点評価システムのもとでは、充実感を得にくい。
そして、やる気を発揮しにくい。


・「外圧」=「外との約束事」で行動管理をするといい。
「内圧」=スケジュールを自分で立てて守ろうとすること。
自分の中だけで完結する約束事。
誰かに監視されているわけではないので、自分ひとりでコントロールしなくてはいけない。
「外圧」=自分以外の何かまたはだれかとの約束事。


・例えば、半年後に資格試験があるとする。
内圧的な勉強法では、「3か月後までにここまでできるようになっておく」「ということは、今から1週間後までにテキストの何ページまでにやらなくては」という形で予定を立てる方法。


・対して、外圧的な勉強法とは、試験当日までの模試をチェックし、片っ端から申し込む。
この模試が「外圧」の役割を果たす。
申し込んだ後は、「7回読み」や「7回解き」をしながら、模試までの日を過ごす。
模試の日は、自分の準備状況にかかわらず訪れる。
準備不足なら、悲惨な結果。
だからこそ、この模試の日までに頑張ろうという有効な「外圧」となる。


・「内圧」的な方法でスケジュールを完遂するには、強い意志が必要。
そういう意志力を持てずに挫折するより、「外圧」を利用したほうが効果が得やすい。


※※※


「締め切り」が迫らないと、なかなかエンジンがかからないことってありますよね。


学生時代の夏休みの宿題なんてまさにそう。
長い休みのほとんどをなにもせずに過ごす。
最後になって、泣きながらやるはめになる。
それでも一応、帳尻は合わせられます。
仕事でもそういう人は多いのでは?


「外圧」という言葉をこういう形で聞いたのははじめてです。
しかし、とても納得のいく言葉でした。


勉強に限らず、外圧を利用して進めていくのは有効だと思いました。

Posted by kanzaki at 06:57
Old Topics