2019年05月17日

本当の教え上手とは?〜新人を教える際の最終ゴールは「学び上手な人材」の育成

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仕事の教え方には2つ方法があります。
「コーチング」と「ティーチング」です。


「コーチング」は、相手に「引き出す」接し方で教えること。
「ティーチング」は、相手に「教え込む」接し方で教えること。



教え方の基本は「質問型コミュニケーション」です。
質問を通して相手に考えさせて行動を促す。


しかし、質問してもなかなか考えられない人もいます。
本人に考えさせるには、ある程度考える材料と考え方を教えてあげる必要があります。


経験がない相手には、最初はティーチングで教え込みます。
「こうやるといいよ」「こういうときは、こうやってみてね」と。
ある程度経験を積んで、考える材料が増えてからコーチングで引き出すのです。



新人を教える際の最終ゴールは「学び上手な人材」の育成です。
私たちがいちいち教えなくても、自ら学び成長してくれる、そういう自立・自律型人材を育てていくのが、教える側の最終ゴールです。


新人を一人前にするということは、担当してもらうべき仕事を完全に任せられる状態にするということ。
これは、自分でPDCA(Plan→Do→Check→Act)を回せる状態と言い換えることができます。


そのためにも、教わる側が「なんでも教えてもらえる」と依存心を抱いたり、受け身の姿勢になったりしないように注意して教える必要があります。
相手が学ぶことを手助けする。
それが、本当の教え上手です。


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Posted by kanzaki at 06:55
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