2020年12月28日

世界一簡単なビジネステクニック〜「大きい声を出して、いつもニコニコする」「たいていの仕事を9割の完成度で仕上げるようにする」

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どのような仕事をしていても共通するコツがあるようです。
それは、「いつもニコニコしている」「完璧主義を捨てる」です。


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【世界一簡単なビジネステクニック】


ビジネスにおいて誰からも信頼され、周囲を明るくし、自分自身も元気になる……そんなお得な方法があります。
しかも簡単です。
ここではアサヒビールの中興の祖として有名な、樋口廣太郎氏の格言を引用させていただきます。


『大きい声を出して、いつもニコニコしていれば、たいていのことはうまくいきます』


まさにそのとおり! としか言いようがありません。  
経験上、仕事ができる人間はほとんどこれに当てはまります。  


流れとしては、ニコニコしていると人に親しみを与える──相手から信頼される──大きな仕事を任されやすくなる──大きな仕事をこなしていれば、実力がそのうち本当についてくる──実力が付けば怖いものがないから、よりニコニコできる……。


良い循環にはまりやすいのだと思います。


絶対に反対のこと(小さな声でムスッとしている)をしてはいけません。
反対のことが起こるからです。
職場ではいちばん大きな声で挨拶をして、いつもニコニコしていることをお勧めします。



【たいていの仕事を9割の完成度で仕上げるようにする】


どうしたら仕事を要領よく進めることができるのでしょうか?


お勧めなのは、90%の仕事を2個達成することです。


どういうことかというと、『たいていの仕事を9割の完成度で仕上げるようにする』ことを意識づけるのです。
何もすべての仕事を100%の完成度でやらなければいけないということはまずありません。


時間で見てみましょう。
ものごとを完璧にこなそうとする時間を100とします。
この場合、90%まで仕上げるには50程度の時間で足りることが多いものです。


残りの10%を埋めようとすると、さらに倍の時間がかかってしまいます。
しかも不思議なことに、100%に近づくほど時間がかかるうえに、決して100%には到達しません。


何日もがんばって、今日100%だと思っても、明日には100%ではなくなってしまうのです。


(『【入門】お金持ち生活のつくり方―――今すぐこの習慣と思考法を身につけよう!』(佐々木裕平 著)より)


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お金持ちを目指そうとは思いませんが、上記2つはその通りだと思います。
それは仕事だけではなく、日常生活でもそうですし、子供たちの育て方にも共通するのではないでしょうか。


仕事がつらくなると、ムスッとしてしまいがちです。
そんな時、笑顔を作ることは正直できません。
私はそういう時、極力、人から離れます。
理由は、相手に八つ当たり的な態度をしてしまうかもしれないからです。


人間が出来ている人ならば、こんなことをしなくても大丈夫なのでしょうが、私はそこまで達観できていません。
自分を外から客観的に眺め、その時の感情を観察し、冷静になってから他者と接するようにしています。



100%を目指さないのも同感です。
どのみち、完璧と思ったものでも提出すれば、必ずリテイクがあるものですから。


90%どころか60%にも満たない叩き台を作ります。
それも、超高速に作ってしまいます。
締め切りよりもはるか前……可能なら、指示を受けたその日のうちにです。
時間がもったいないなら、手書きで行います。
それを元に、他者と検討し合う感じです。


多分、マンガ製作の際の「ネームづくり」みたいなものだと思います。
ネームとは、漫画を制作する際にコマ割りやストーリーの方向性を示した、設計図のようなものです。
それを編集者に見てもらい、打ち合わせをします。
マンガの原稿をすべて完成してからではありません。


これなら大幅な軌道修正があっても、対応が可能ですよね。
締め切り間際での軌道修正は難しいですから、さっさとやってしまうのが、お互いにとっても良いことではないでしょうか。



「100%を目指さない」というのは、幼いころに気づいていれば良かったと後悔していることの一つです。


100%を目指す人って、それが現実不可能だと分かった途端、すべてを投げ出してしまう傾向にあります。
100点か0点か、両極端です。
私がまさにそういう人間でした。


60%程度を目指し、毎日ほんの少しの時間を積み上げていく方が、あとで後悔しなくて良いです。
実際、その方が身に付きます。


そういう事を自分で幼いころに気づけば良いのですが、なかなか難しいものです。
大人が教えてあげるべきだと思います。
残念ながら、私の周りには、そういう人がいませんでした。
勉強しろというだけ。
そのやり方をそもそも、誰も知らなかったのかもしれません。


大人は、直接的な知識(数学の公式とか)を教えてあげるよりも、こういったことを教えてあげた方が良いのではないでしょうかね。

Posted by kanzaki at 11:50
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