2021年03月02日

「課題設定力」〜「一人前」と認められたあと、自分で課題を設定できない人間は、あっという間に堕落するんです

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今日は、「自分で課題を設定できる能力」についてです。


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●『禅とハードル』(南直哉, 為末大 著)より


僧侶と元陸上選手の会話



「(厳しい修行を終え)そんな状態でもあの場で3年修行を続けると「一人前」と認定されちゃうんですよ。
でも、実は本当に辛いのはそこからだったりするんです。


「一人前」だから誰にも怒られなくなっちゃうんですね。


そうするとそのあとは「なぜ自分はここにいるのか」「なぜ自分は修行を続けているのか」というように、自分で課題を設定してやっていかなくちゃならない。


それができない人間は、あっという間に堕落するんです。
私はそういう人を何人も見た。


陸上も同じようなところがあるんじゃないですか? 
結局伸びる人間というのは、自分で課題を設定できる能力がある者だけなんですね」


為末
「なるほど。
そこからが本当に辛いところなわけですね。
とてもよくわかります。
勝つまでよりも勝ってからのほうが難しくて、一度勝った人間がもう一回返り咲くのはあまりないです」


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YouTubeで、多くの人が発信するようになったおかげで、「自分で課題を設定している」人の生活をよく観るようになりました。


例えば、早起きしてトレーニングしたり、TOEICの勉強をしている人とか。



仕事でも私生活でもいい。
こうやって、ストイックな生活は凄いなあと思います。


毎朝、私も4時30分に起きて、あれこれ行動していますが、とても動画にアップできるようなオシャレ感はありません・・・。



こういう「自分で課題を設定できる能力」のことをビジネスの世界等では、「課題設定力」と呼ぶらしいです。


●それもこれも手に入れる人の超「課題設定力」 _ 30代から身につけたいキャリア力実戦講座


上記の記事にあるとおり、今は「言われたことを粛々とやる」のではもはや不十分。
現場でも課題設定力が大切なようです。


ビジネスの世界の考えって、時代とともに変化します。
しかし、冒頭にあるとおり、仏教の世界でも同じことが考えられています。
きっと、普遍的なことなのでしょうね。

Posted by kanzaki at 07:07
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