2021年10月14日

朝は、自分との対話ができる貴重な時間

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(中央の奥の方は、新潟市の萬代橋です)

●『寂しさや不安を癒す 人生のくすり箱 (中経出版)』(枡野 俊明 著)より


昨年の春の一日と、今年の夏の一日。季節は移り変われど、雲水(修行僧の事)たちの生活は何も変わることはありません。


どうしてそんなにも規則正しい生活を送っているのか。
その理由は、自らの変化を知ることにあるのです。


人間は規則正しい生活を送っていると、自分自身の身体や心の変化にとても敏感になります。
昨日と今日は身体の調子が少し違う。
心のあり方も違っている。
周りからは知る由もありませんが、自分自身はその変化に気がついている。


実は、その自身の変化に気づくことこそが大事なことなのです。
心身の変化に気づくこと、それはすなわち自分自身を知るということ。


自分自身を知ることはすなわち、自分の成長を感じるということなのです。
自分自身が成長している。
それを感じながら生きることこそが、私は人間にとっての幸福だと考えています。


※※※


毎日毎日、同じく規則正しい生活をするからこそ、僅かな変化にも気づけるということなのですね。
確かに、そうかもしれません。


私は毎朝、4時30分に起きています。
朝にやることや順番、それぞれに費やす時間はほぼ同じ。


そんな中でも、
「今日はちょっと体のここが調子悪いなあ」とか
「どうにも気分がのらない」
「同じことをやっているのに、いつもより時間がかかる」
というのはあります。


そういうのも変化に気づくことなのですね。


そういう万全ではない時でも、ひとまず不出来ながらもやることにしています。
完璧を目指さない。
完璧を目指すと長続きしませんから。


朝は誰とも接しませんし、世の中も動いていません。
自分との対話ができる貴重な時間なのかもしれませんよ。
Posted by kanzaki at 06:50
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