2022年02月12日

映画『嘘喰い(舞台挨拶中継付き)』の感想〜途中ダレることなく最後までテンポが良い作品

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●映画『嘘喰い』公式サイト
https://wwws.warnerbros.co.jp/usogui-movie/



(映画『嘘喰い』本予告 2022年2月11日(金)公開)



横浜流星さん主演映画「嘘喰い」を鑑賞してきました。
しかも、上映終了後はメインキャストと監督による舞台挨拶中継付きです。


本作品は、イカサマありの闇ギャンブルで戦うお話しです。
原作は未見です。


5つの各ギャンブルごとにお話しが区切ってあります。
少しずつ味方が増えていきます。
おかげで、分かりやすく且つテンポよく観る事ができました。


各バトルのペース配分と、少しずつ味方キャラが増えていくテンポがいい。
ギャンブルというと、映像的に動きは少ないのかなと思ったら、意外にアクションも豊富。
約2時間の上映時間があっという間でした。


舞台挨拶での裏話しを聞くと、かなりカットしているみたいですね。
このペース配分を成立させるため、いろんな部分をカットしているバランス感覚が良いです。
途中ダレることなく、最終戦である「ババ抜き対決」まで、うまくつないでいきました。




この物語の設定は、現実にはありえないものです。
2次元の漫画の中の世界です。
それを実写化するには、それ相応の説得力が映像として必要です。


主演の横浜流星さんは、説得力ある演技とルックスで、観ているものを物語へ引っ張っていきました。
銀髪も、不思議とコスプレ感がないんですよね(カツラではなく自毛だからでしょうか)。
目を見開いたり、口の端を上へ上げたり、そういうマンガ的な表現を実写で違和感なくやれるのはたいしたものです。


単なるギャンブルではなく、相手のイカサマを主人公が見つけるのも、この作品の特徴です。
飄々とした振る舞いをしながら、相手のイカサマを探していきます。
そして、相手のイカサマ(トリック)に気づいたあとは、クールな表情に変え、カリカリ梅をかじりながら決め台詞(あんた、嘘つきだね)を言います。
ミステリードラマで主人公がトリックを暴いたときのような見栄・決め台詞みたいでカッコイイですよ。
そこからは形勢逆転で、相手をどんどん負かしていく痛快さを観せてくれます。


続編が作れるようになっていますから、多分、またやるんじゃないでしょうかね。
主人公4人組のバランスと見た目が良いので、どんな活躍をしてくれるのだろうかと楽しみになります。
できたら、ドラマでやって欲しいなあ。


※※※


村上弘明さんは、各ゲームの審判みたいな役割です。
組織の人間ですから、主人公からしてみれば敵。
けれど、どことなく味方的な雰囲気をしています。
なんというか、親目線。
出演陣の中でも背が高い方なので、やはり貫禄がありますね。
しかも、仮面ライダーをやっていた頃のような激しいアクションまでこなします。
劇中、主要人物の中でも目立つ存在でした。


三浦翔平さんは、最近はコメディ的な部分も表に出すようになりましたね。
ドラマ「ハコヅメ」でも、好感の持てる演技でした。
舞台挨拶でも、笑いをとりに行って盛り上げてくれていました。
30代ですが、他の20代の役者に負けないルックス。
そこに、お笑いセンスも出せるのですから最強です。
今後も多岐にわたって活躍するのは間違いないです。


舞台挨拶によると、監督からの指示で、「後から音楽や効果音を沢山加えるから、演技はオーバー気味で」みたいなことを注文されていたそうです。
三浦翔平さんが、その注文を受けて、リハーサルの時点から「腹から声を出して」演じていたそうです。
その演技に影響を受けて、横浜流星さんたちも同じように演技するようになったようです。


横浜流星さんは舞台挨拶の際、同年代の役者が多い中、とても落ち着いた雰囲気でした。
そして、監督が撮影エピソードを語っている際、監督の方へきちんと体を向けて(客席から見ると、横浜流星さんは横姿になる)話しを真剣に聞く姿が印象的でした。
真面目で真摯に取り組む方なんですね。


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●映画「きみの瞳が問いかけている(吉高由里子さん、横浜流星さん、三木孝浩監督の舞台挨拶あり)」を観てきた感想
http://kanzaki.sub.jp/archives/004700.html

Posted by kanzaki at 22:01
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