2022年04月12日

連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」にみる「積み重ね」の効果

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●『一生食えるプロのPDCA』(清水久三子 著)より


かつて私がコンサルタントの駆け出しの頃、先輩から
「Lessons-Learnedを書き溜めておきなさい。それが自分を助けるものになるから」
と教えられました。


Lessons-Learnedとは「自分が実行して得たもの、教訓」という意味です。


確かに入社1年経った時点でLessons-Learnedを積み上げてきた新人とそうでない新人には大きな差がついていました。
議事録の書き方一つをとっても、間違えない工夫、早く書く工夫、読みやすい工夫など積み上げられることはたくさんあります。
これを考えずに毎回同じように書いていては得られるものも成長も少ないことは想像がつくでしょう。


「微差、僅差の積み重ねが大差となる」株式会社イエローハット創業者 鍵山秀三郎


「少しずつ前に進んでいるという感覚は人間としてすごく大事」
イチロー


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日々積み上げられることは小さいかもしれませんが、その積み上げがいつか大差を生み出します。
積み上げたものによって成長を実感し、自己肯定感を持って次の新しい一歩を踏み出せるようになります。


全ての可能性を網羅しようとして足踏みするのではなく、行動を早く起こすこと。
安易な正解を求めるのではなく、行動から学びを得ていくこと。
毎回同じことを繰り返すのではなく、学びを積み上げて成長していくこと。


行動志向、学び志向、積上志向という3つのエンジンは、それぞれつながっています。
このエンジンが三つ巴で回ることで、PDCAサイクルは速く、確実に求める姿に向けて動いていきます。


※※※


【コメント】


積み上げる・・・良い言葉ですね。


人生100年時代。
それを象徴するような連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」が最終回を迎えました。
怒涛の複線回収。
通常、朝ドラのラスト1か月って、やることの無い消化試合みたいな作品が多い中、最後の最後まで楽しめました。


「I hate you」が「I love you」へ、母娘の再会は良かったですねえ。
母娘の再会回は、観た後に「映画みたい・・・」とそのクオリティに圧倒されました。


全話+関連番組をブルーレイに焼き続けてきて良かったです。
また振り返って観てみたいです。


さてこの100年をいつまで働くのか、そもそもいつまで健康的に動けるのか。
この先の未来に「希望」より「不安」の方が大きい人の方が多いと思います。
私もその一人です。


「カムカムエヴリバディ」は、その積み重ねを「ラジオ英会話」で表現しました。
主人公3人は日々、ラジオ英会話で学び、そして英会話を自分のものにしました。
3人とも、それが自分の人生に大きく影響しています。


現実の世界も、案外そういうものではないでしょうか。
過去の作品と異なるのは、才能よりも、日々の努力で前進していったことだと思います。


積み上げていきましょう。

Posted by kanzaki at 07:07
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