●『人生、何を成したかよりどう生きるか』(内村鑑三, 佐藤優 著)より
【自分の内面を掘り下げる方法】
自分はどうあるべきか。
仕事や生き方をどのように考えるべきか。
その前にそもそもどのように生きていきたいのか。
時々立ち止まってそれを考えるのは大変重要なことです。
私がお勧めするのは、現在抱えている課題をノートに書き出してみることです。
ノートに書き出すことが有効なのは、紙に書くことによって、それが、「対象化」できるからです。
対象化というのは、自分の外に出して、他人の目でそれを眺めるということです。
もちろんパソコンやスマホのメモアプリなどに書いてもいいのですが、向き合いたくないことを書き出してしまうと、簡単に消してしまえるので、ノートに書くほうが腰を据えて考えられると思います。
今の課題、これができなくて困っている、このことを乗り越えなくてはならない、あるいは自分がやるべきだと思っていることなどを何でもいいので全部書き出します。
そして、それと別に、5年後にこうなっていたいとか、こういう自分でありたいということを書いてみます。
それを見比べると、おそらく5年後になっていたい自分に対して、もっとこういうことをやったほうがいいんじゃないかとか、これはやる必要がないのではないか、ということが見えてきます。
5年という時間軸があることで、解決できないと思っている課題も、分解すれば、こういう順番でうまくいくのではないかとか、やるべきことをどういう順番でやっていくと、5年後のなりたい自分になれそうなのか、なども考えやすくなるでしょう。
5年という時間軸を示しましたが、もうひとつこれからの生き方を考えるのに有効なのは、60歳くらいまでのロールモデルを5年ごとにつくり、そのロールモデルに照らして、今やるべきことを考えるということです。
どういうことかというと、いま20歳の人は25歳くらい、30歳くらい、35、40、45……60歳くらいの、それぞれ自分の知っている尊敬できる人を思い浮かべるのです。
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【コメント】
紙に自分の考えを書き出すというのは、とても良いですよ。
きちんとした文章では無くても良いと思います。
イメージとしては、会議や打ち合わせの時に使うホワイトボードに書くような感じ。
キーワードを書いて、線でつないだりしてみる。
私はiPad Proでそれをやっています。
iPadの上に、アップルペンシルで書いていくのです。
その際、「無限ノート」系のアプリで書いています。
私は「無制限のホワイトボード」という有料アプリを使っています。
マイナーなアプリですが、アップルペンシルでの書くのを前提にして作られていて書きやすいです。
紙の用紙だと、A4とかA3とか決まった枠の中で書きます。
無限ノート系はサイズの概念が無いので、延々と下や右へ幾らでも書き連ねることができます。
延々と云っても、人間が一度に書き連ねる気力体力なんて限界がありますから、案外自分で思ったよりも書くことが少ないものです。
悩みややらなければいけない事を書き連ねて、それを俯瞰してみる。
「私の悩みなんて、これぐらいなものなのか!」とクールダウンできます。
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