神崎のナナメ読み

本当に大切なことにエネルギーを使う

●『時短と成果が両立する　仕事の「見える化」「記録術」』（谷口 和信 著）より

どんな小さなことでも決める・決断するときには意志の力（ウィルパワー）を使います。

あなたもご存知の通り、アップルの共同創業者であるスティーブ・ジョブズは生前、毎日同じ格好、黒のタートルネックにジーンズ、足下はスニーカーというスタイルを貫いていました。

アメリカのオバマ元大統領も、毎日同じスーツを着ていることで知られています。

「私は常にグレーか青色のスーツを着用している。
こうすることで私が下さなければならない決断の数が減るんだ。
何を食べるか、何を着るか決める余裕はないし、ほかに決断しなくてはならないことが山のようにあるからね」

オバマ元大統領はこう答えています。

スティーブ・ジョブズやオバマ元大統領は徹底的に決断の数を減らすことで、本当に重要で大切なことや自分の目標に、より一層集中することができたと言えます。

あなたにも、重要な場面で決断しなければならないことも数多くあるでしょう。
意志の力、つまりウィルパワーは朝起きたときには満タンだけれど、迷ったり、考えたり、小さな決断を繰り返すたびに少しずつ減っていきます。

この大事な力を大きな決断をするときのために温存しておく必要があります。
そのためにも迷う、悩む、考えることは減らさなければなりません。

迷う、悩む、考えることを減らせば減らすほど、本当に集中しなければならないことに集中できるようになります。
書き出すことに限らず、迷ったらやると決めてしまいましょう。
そして、本当に大切なことにエネルギーを使いましょう。

※※※

【コメント】

「本当に大切なことにエネルギーを使う」

本当にそう思います。
些末な事でも、どんどん精神は削られてしまいますから、温存しておいた方が良いです。

「習慣化する」という行為も、ある意味、エネルギーの温存です。
やる・やらないの判断をせず、毎日、歯を磨くかのように当たり前にやれるようにすること。
実力はついていくし、尚且つ、精神は削られません。

人間関係もそうだと感じます。
なるべく物理的に接触したくない人は誰だっているものです。
本当に精神をガシガシ削ってきますから。
だから、そういう人とは物理的に距離を置いています。