●『行動経済学の使い方 (岩波新書)』(大竹 文雄 著)より
計画した目標を実行できないことを、行動経済学では現在バイアスで説明することが多い。
現在バイアスは、将来のことは我慢強い意思決定ができるのに、現在のことについてはせっかちな意思決定しかできないことをいう。
もし、現在バイアスが、目標を達成できない理由ならば、先延ばしをすることが難しくなるような状況に自分を追い込むことが解決策だ。
最初の計画を達成するように、計画を変更した場合に大きな罰則を科すのもいい。
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長期の目標を達成するためには、その目標を達成するために、その時点その時点で最適な行動をとるのがベストである。
しかし、それがベストであることはわかっていても、ベストな計画が実行できないのであれば、次善の計画を立てることが必要である。
長期の目標を達成できるような毎日のシンプルな行動ルールを決めて、毎日その行動を達成したことを喜びにするという工夫が、非合理的なように見えるけれど、次善の策なのかもしれない。
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【コメント】
長期計画も、実行しなければ意味がありません。
実行するには、その行動を細かく分解し、現実可能なものにしなければなりません。
仕事をするうえで、この細かく分解する作業を考えている時が、一番不安感に襲われます。
果たして期日に間に合うのだろうか、みんながその計画に沿って動いてくれるのだろうかと。
その不安も、結局は行動していくことでしか払拭はできませんよね。
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